内閣改造で注目される新ポスト、世界にはこんな大臣がいた! | ぼんじゅーるから始まる一日

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 第三次安倍第三次改造内閣の顔ぶれが、8月3日に発表された。コメンテーターのデーブ・スペクターさんが、「安倍レージ内閣(アベレージ)」と上手いことを言っていたけど、確かに大きなサプライズはなく、政策通の議員たちで固めた感じがするね。はっきり言って前内閣よりは確実に良い。これで今までの疑念を晴らせるかはわからないが、終始くだらないコントをやってしまった前大臣たちより、しっかりと政策を熟考してくれる新大臣たちには大きな期待をしたい。

 

 一人一人の詳細は、来週各メディアで徹底的に報道されると思うので省略させて頂くが、名簿を見て、「この大臣は一体何をするんだろう」と思った役職がいくつかあるんじゃないかな。僕は、「人づくり革命担当大臣」とは何ぞやと思ったよ。正直その役職だけ聞いたら怖いよね(笑)。というか正確に何をする大臣だと言われても、優秀な茂木さん本人でさえちゃんと答えられないんじゃないかな。海外のあるメディアは、この役職を「Minister of Human Development Revolution」と訳していたよ。まあ直訳したらそうなるよね。日本人はやはりぶっ飛んでいたと思われそうな名前だけど、これから具体的にどんな政策を打ち出すのか注目したい。ちなみに、「一億総活躍大臣」も外人に説明するのはなかなか難しいらしい。内閣のホームページ上では、「Minister in charge of promoting dynamic engagement of all citizens」となっている。長すぎやろと言いたいが、まず日本の人口が約一億人という事実があまり知られていないとか、一億人が活躍するってどういうことなんだとか、外国人が思ってしまうので、とりあえず、「全国民の精力的な参画を推進する大臣」となったわけだね。ってつまり何をすんねんと思ってしまうが(笑)。正直言って、こんなよくわからない大臣は不要かな。今日はこんな感じで硬い国際政治の話は置いておいて、世界の大臣に関する面白データにお付き合い頂きたい。

 

 日本にもよくわからない役職というか、色々な大臣がいるもんだなあと感じたが、世界的に見て閣僚の人数は結構少ない方だし、まとまりがあって良い方なんだ。だって新聞の一面の一部に上手く収まる程度で、僕たちも一目でわかるからありがたいけど、なんとアフリカのウガンダという国では、大臣だけで80人もいるというんだから、これは驚いてしまうね。80人もいたらどうやって閣僚会議をするんだろうね(笑)。まあアフリカの政治に閣僚会議もクソもないのが現実だが、80人となると流石に驚いてしまうものだ。このウガンダの新政権は2016年に発足し、一政権が抱える大臣の数の世界記録を更新したんだ。それまでは、スリランカの2005年に発足した政権で、52人いたのが最高記録であったらしい。52人でも十分多すぎるよ。そんなに大臣がいるということは、それだけの役職があるということだろうと思い、僕も少々調べてみたけれど、これまた笑ってしまうような役職がたくさん見つかった。

 例えば、その52人の大臣がいたスリランカでは、「Minister of Highways」という役職がある。直訳してしまえば、「高速道路担当大臣」、ちょっとそこまで細かく分けますかと思ってしまうよね。日本でいう国土交通相に当たるんだろうけど、高速道路に限定にしますかと、とても違和感がある。中東に目を向けると、アラブ首長国連邦には、「Minister of Happiness」という新ポストが最近設けられた。直訳すると「幸福大臣」、本人はさぞかし幸せな方であることを願いたいが、幸福大臣って一体何をすれば良い大臣なんだろうね(笑)。幸福を追求する、それとも、幸福を推進する?なんだかフィクションに出てくるような役職だけれども。インドにおいては、「ガンジス川若返り担当大臣」というのがあった。このネーミングセンスは抜群だね。やはりガンジス川は聖なる川なんだろうか、担当大臣の人は週に最低3回くらいはちゃんとガンジス川に行って、しっかり調査しているといいけれど。もしこれ日本に当てはめたら「利根川若返り担当大臣」とか「富士山保護担当大臣」になるのかな、ちょっと困ってしまうね。アフリカのセネガルでは、「Minister of the Promoting Good Governance」というのがあった。「良き統治を推進する大臣」、もはや国家や事業が腐敗していることを素直に認めてしまっているようなものだね。

 一方で、移民政策が進んでるカナダでは「移民・難民担当大臣」というのがあった。これはかっこいいね。今の日本では、なかなか想像がつかないけれど、世界の先進国では、移民や難民をしっかりと担当する分野が必要となっているんだね。クウェートやイラクでは、「石油担当大臣」というのもあった。確かにあれだけ石油を扱うんだから、不思議ではないね。

 

 こう見てみると、各国で必要とされている分野には大臣職が作られている。それをどこまで細かくするかとか、どういう名前にするかは、その国の風習によっても変わるんだろうね。数年後には、AI担当大臣だとか、今の時代に見合った大臣がまた作られるかもしれないね。それにしても、面白い大臣が世界にはいるもんだ。ただやはり、「人づくり革命担当大臣」は、世界の珍大臣集に載ることができるんじゃないかな(笑)。