Andante

Andante

テイルズ、Dグレなどの夢小説を載せています!

夢小説をメインとしていますので、不快感を覚えた方は見ない方がよろしいかと…

感想はいつでもお待ちしています!

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「はっ…僕の勝ちですね」

「くそっ…」


アレンが、桐也の首に手を当てた。


『…そこまで。
桐也、今日はボロボロだしもういいよ。
私との組み手はまた明日』

「わかりました」

『リナリーに部屋まで案内してもらって。
多分科学班のところにいるから』

「朝月様は?」

『私は…もうひとり手のかかる人の面倒をみなきゃならないから』


ちらっとアレンを見る。


「…アレン・ウォーカー」

「…なんです?」


桐也とアレンが睨み合う。


「次は負けないからな」

「…望むところですよ」


桐也は、リナリーを探して去って行った。


「ライバル出現さ~♪」

『…ラビ、楽しそうだね』

「え、だって楽しくね?」

「楽しいわけないでしょ?」


アレンが真っ黒な笑みでラビの肩に手を置いた。
——思いっきり力を込めて。


「いだだッ!!」

「え?(黒)」

「す、すんませんでした!!」

「…ウォーカー。
そろそろ書類をお願いします」

「またですか…」

『ほら行くよアレン』


渋々、アレンは朝月と共に書類に向かった。






それかは毎日、桐也は朝月にべったりだった。
朝月も師匠となった今、何かと桐也の世話をしている。

「…………」


それが気に喰わないアレンは不機嫌な顔をしていた。


「アレン、酷い顔さ」

「だって、リンクのせいで少なかった二人の時間がますますなくなって…」

「私のせいですか」

「やっぱ桐也って朝月のこと好きなんかな?」

「…知らないよ。
でも、ただ慕ってるだけには見えない…けど」


視線の先には、笑い合う朝月と桐也。


「仕方ねーさ。
朝月だって久しぶりに知ってる奴に会って嬉しいんだろうし」

「…それは、わかってますよ」


わかってる。
朝月がたまに寂しそうにしてたこと。
遠い空を見上げた、彼女の視線の先にあるもの。

朝月はこの世界に残ることを選んでくれた。
けど、それにはどれほどの覚悟が必要だったのか。

わかってるつもりだった。


「…………」


でも、桐也と話してる彼女を見てると、思い知らされる。
僕と彼女は、住む世界が違うんだって。


「はああ…」

「あ、二人がこっち来るさ」


大きくため息をついたアレンに、朝月が近寄った。


『どうしたのアレン?』

「ただの自己嫌悪さ~」

『は?』

首を傾げる朝月。


「どうせくだらないことですよ。
朝月様、行きましょう」

『桐也、そんな風に言わないで。
アレンは仲間でしょ』

「…申し訳ありません」


朝月に窘められ、桐也は不服そうに頭を下げた。


「相変わらず朝月にだけは素直さ」

『…桐也、今日はもう好きにしていい』

「なんだかんだで朝月はアレンに甘いよなー」

『黙れ兎斬るぞ。
…アレン、行こう』

「…はい」


去っていく朝月様を、黙って見つめる桐也。





「……アレン・ウォーカー…せいぜい待っているがいい」


我が主に、その首を取られる日を———





END

『桐也…どうしてここに?』

「俺にもわからないのです。
気づいたらこちらにいまして…親切な方に、教団のことを教えていただきました」


桐也は朝月から離れると、実はそこにいたコムイの元に戻った。


「すみません、朝月様。
詳しい話は後にしましょう」

「ごめんね、今から彼をヘブラスカの所に連れていくんだ」

『…わかった…』


二人が去ると、アレンが口を開いた。


「朝月の知り合いですか?」

『…幼なじみ』

「じゃあ、彼も…」

『トリップ、したんだろうね。
理由はわからないけど』

「私もびっくりしたの。
いきなり訪問者がきたと思ったら、朝月と同じ世界からきたっていうから」

【…でも不思議ね。
誰かが迎えによこしたのかと思ったけど…わからないだなんて】

『それに、どうして私がここにいるなんて知ってるのか…』

「でもまあ、中に入れたってことはアクマじゃないみたいだし」

『…そうだね』


不思議なことは沢山あるが、ひとまず考えても仕方ない、ということになった。






しばらくして、朝月は司令室に呼ばれた。
そこには、桐也もいた。


「…朝月ちゃん。頼みがあるんだ」

『なに?』

「彼を弟子にしてやってほしい」

『え…?』

【それって…】

「朝月様、俺エクソシストになりました!
適合者だったんです!」


本当に嬉しそうに朝月を見つめる桐也。
しかし、朝月は動揺を隠しきれなかった。


『な、なぜ…今まで、琉奈の声なんて聞こえなかったハズじゃ…』

【…桐也、私の声…聞こえるの?】

「はい!
これが琉奈姫様のお声だったのですね…光栄です!」

「キミは彼の幼なじみだし、戦い方もよく知ってるんだろう?
だから、頼めないかな」

『……わ、かった…引き受ける』

「ありがとう。
桐也くんの対アクマ武器と団服は明日できるから」

「わかりました。
では、明日取りに来ます」

『…行こう。桐也』

「はい」


司令室を出て、桐也に向き直る。


『まずは食堂に行こう。
みんないるだろうから、紹介する』

「わかりました。朝月様」


食堂に行くと、案の定アレン、リナリー、ラビ、リンクがいた。


「あ、朝月ー!
そいつが新しいエクソシストさ?」

『そう』

「月居桐也と申します。
よろしくお願いいたします」


桐也がスッ、と頭を下げる。

「アレン・ウォーカーです」

「監査官のハワード・リンクです」

「リナリー・リーよ」

「俺はラビさ!」


それぞれと握手を交わす。


「えっと…桐也は朝月の幼なじみなのよね?
どうして敬語なの?」

「ああ…我が月居家は、代々佐倉家にお仕えしているのです。
ですから、俺は朝月様の家来のようなものですよ」

「そっか、朝月って佐倉だったっけ」

「…?」


桐也が首を傾げる。


「朝月、今は神田朝月って名乗ってるの」

「…神田?なぜです?」

「ああ、ちょうどあそこにいますよ」


アレンが指差した方向に、神田がいた。


「あいつは神田ユウ。
朝月の義理の兄妹なんさ」

『…………』

「へぇ…」


この間のことは、アレンしか知らない。
ラビ達は未だに朝月と神田が仲のいい兄妹だと思っていた。


『…リナリー、あとで桐也を部屋まで案内してあげて』

「あ、わかった」

『それじゃあ、それまで色々案内するよ。
教えなきゃならないこともあるし』

「はい」

「あ、僕も行きます」

「んじゃオレも~」


そして、朝月、桐也、アレン、リンク、ラビは教団の中を歩き回り始めた。

一通り説明や案内をして、鍛練場にやってきた。


『…桐也。
キミの実力を見せてもらう』


上着を脱ぎ、朝月はそう告げた。


『今日は武器はいらない。組み手だ』

「…かしこまりました」

「待ってください!
…先に、僕とやりましょう」


アレンが前に進み出た。


「いいでしょう」


桐也が構える。
そして、二人が激しくぶつかった。


「…先程から、やけに朝月様にベタベタしていたが、お前は何だ?」

「急に敬語取れましたね。
…朝月は僕の恋人ですよ」

「っふざけるな。
朝月様がなぜお前のような者と…!」

「運命ってヤツですよ。僕と朝月はね」


アレンが黒く微笑んだ。



「…なーんか黒いものが飛び交ってるさ」

「先程からあの二人睨み合ってましたからね」

『全く…なんで喧嘩するんだか』


呆れたように呟く朝月を、ラビとリンクが驚いた目で見つめた。


「朝月、マジでわかんねェんさ…?」

『は?』

「…呆れましたね」


ため息までつかれたが、朝月はただ疑問符を浮かべた。


「ってりゃあ!!」

「ぐ…っ!」


そうこうしているうちに、勝負がついた。




END
「わっ!!」


アレンは体当たりしてきた「何か」を見て、目を丸くした。


「朝月…?」


そこには、自分の腰に力強く抱き着く恋人がいた。


「…泣いてるの?」


肩を小さく震わせる朝月にそう尋ねるが、朝月は首を横に振るだけ。


「…ちょっと移動しようか」


——リンクがいなくてよかった。

アレンの部屋に入り、朝月をベッドに座らせる。


「何かあったの?」

『…………』

【…実は、】


琉奈が代わりにさっきの出来事を話し出す。





「……そう、だったのか…(あのパッツン…!!)

…ちょっと一発殴ってくる」


黒い表情を浮かべて立ち上がったアレンを、朝月が止めた。


『駄目!
…いいんだ、これで』

「え?」

『いつかは、離れなきゃならないって思ってた。
それが…今だっただけ』

「朝月…」


アレンは朝月を強く抱きしめた。


「…僕がいるよ。
琉奈も、リナリーも、ラビも」

『うん…わかってる。


ありがとう、アレン』






それから、数日後。
任務から帰ってきたアレンと朝月の元に、リナリーが慌てた様子でやってきた。


「朝月!!」

『リナリー、どうしたの?』

「さっき、新しい団員がきたんだけど…とにかく来て!!」

『わ、』


リナリーは朝月の腕を掴み、走り出した。

アレンも不思議そうについていく。





その先にいた人物に、朝月は目を見開いた。


『…桐、也?』


その人物がゆっくりと振り返る。


「!
朝月様!!」


朝月に抱き着いたその人物を、アレンは呆然と見つめた。





END
神田とは距離を置きます。
代わりに三人目のオリキャラ出ました!