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Andante

テイルズ、Dグレなどの夢小説を載せています!

ヘブラスカの元に、朝月を始めとした元帥4人とコムイ、その補佐官となったブリジット・フェイがいた。


「お前の予想通りだコムイ…
「断罪者」から伝わってくる…
クロス・マリアンはもうこのイノセンスの適合者ではなくなったと…」

「「断罪者」を置いていったのは咎落ちから逃れるためだったんだろうか」

「この件は極秘にお願いいたします。
元帥の逃亡など士気に関わりますので」

「本当に「逃亡」なのかな?
現場に残されてた血液は致死量を越えてたんだろう?」

「はい。鑑定の結果血痕はすべてクロス元帥のものでした。
遺留品の仮面からも右頭部を撃ち貫かれた痕跡がありました。
そうであれば致命傷です。生存の確率は極めて低いかと…」

「じゃあなんでクロスの「遺体」は消えたんだオイ?」

「まだ生きていて「逃亡」したのか…
それとも………」

「何者かに「連れ去られた」か…」


沈黙が走る。


「まさかクロスを襲ったの、中央庁じゃないよね…?」

『……今回のことには、裏がある』

「!」

『気をつけた方がいい。
中央庁には「何か」がある…』





あの雨の朝。
ティムキャンピーを追い掛けてやってきた部屋には、ルベリエやコムイがいた。
その部屋の窓の辺りには血が大量に飛び散っていた。
二人に気づいたコムイは驚いた顔で見つめている。


「ティムが突然起きだして…ここに…
それ…血……?」

「…っ」

「誰…の?」


窓の側の仮面に気がつき、二人は誰に何が起こったかを察した。





その後、朝月はアレン達を探してうろうろしていた。


『!』


前方に見える人物に気がつき、朝月は体を硬くした。


【…ユウ……】


朝月に気がついた神田だったが、無言で脇をすり抜けた。


『…っ待って兄さん!!』


神田は足だけを止めた。


「……なんだ」

『どうして…最近私を無視するの?』

「してねェよ」

『でも!
前みたいに、一緒に鍛練したり、話したりしてくれなくなった…!』


神田は未だ背中を向けたまま。
朝月はその背中を見て、悲しくなった。


『…わかってる。
ノアの関係者だなんて、迷惑だって』


始めは、そのせいかと思った。
でも。


『でも、兄さんは私達が江戸に帰ってきた…いや、私がここに残るって決めた頃から、変わった』


そう。
あの頃から、徐々に距離が開いていったのだ。


「…………」

『兄さん、答えて…!』

「…変わったのは、お前だろ」


ぽつりと呟かれた言葉に、朝月は固まった。


『……え』

「お前は俺を頼らなくなった。
いつもお前の側にいるのが、俺じゃなくてモヤシになったじゃねェか」

『…兄さ、』
「やめろ!!」

『……っ!』


いきなり怒鳴られ、朝月は息を呑む。


「…俺は、お前を妹だ弟だなんて思ったことなんざねェよ」

『!!』


その言葉が、深く突き刺さった。


【ユウ!?
何を言ってるの、朝月はずっとあなたを本当に慕って…!!】

『…じゃあ、兄さんにとって、私は何だったの?』

「…まだ気づかねェのかよ」

『え、』


急に腕を捕まれ、壁に押さえ付けられた。
抵抗する間もなく、唇を塞がれる。


『っ!!』

「俺は…ずっとお前が好きだったんだよ!!
兎よりもモヤシよりもずっと前からな!!」

『……っ』


知らなかった。
それじゃあ私は。
ずっと兄さんを苦しめてたのか。


「…わかったら、もう俺に近づくな」


それだけを告げ、神田は去っていった。


【朝月…】

『……兄さん……』


朝月は、その背中を呆然と見送った。





END
きた逆ハー展開\(^^)/
“こちら本部。
5時25分に28番ゲート開通します”

“了解。こちらは現在異常なし。
予定通り向かってます”





「28番ゲートはあの教会の中です。
僕らは事後処理があるのでここで」

「気をつけて」

「お疲れさまでした」


キエとマオサと別れ、アレン達は教会に向かった。


「こんな夜中に訪ねて大丈夫かしら?」


その時、教会の扉が開いた。


「ご苦労さまですエクソシストさま。
司祭のフェデリコです」


フェデリコの差し出した手を見て、ミランダは戸惑いながらも握手をした。


「いえ、その……?」

「??」

「握手じゃなくて、司祭の手に自分の暗証番号を指でかくんですよ」

「これからゲート地点では毎回味方の識別を行います。
暗証番号は任務の度変更され、仲間内でも非公開が原則です。
なので忘れると大変ですよ」

「えっ」

「ホラ、任務前に8桁の番号教えられたでしょ?」

「あっ、そっそうだったわ、すみません私ったら」

「いえいえ」

「番号を一度でも間違われると、用心のためゲートの部屋へお通しすることができませんのでお気をつけください」

「えっと…8…3の…」

「ミランダさん声!」


イラついた神田が、ついにキレた。


「「暗証」のイミわかんねェのかよッ!
黙ってさっさとかけ!!」

「ひっ、ご、ごめんなさいっ」

「コラ!」

「なんだよ?」


アレンと神田が睨み合う。


「あなた方同じパターンで喧嘩するの今日で何回目ですか」

『………』

「まったく…あなた方は仮にも教皇の威信の象徴であるローズクロスを掲げた存在なのですから、それに見合う品位というものを少しはもって…」
「うるせェよ」

「はい?」

「うるせェんだよお前ら。
オレの知ったことじゃねェんだよ。

どうでもいい」


アレンを睨みつけ、朝月に冷たいままの視線を一度送ると、神田は先に教会の中に入っていった。


「ごめんなさい私のせいね…神田くんの機嫌を悪くしてしまったわ」

『…ミランダのせいじゃない』

「神田をイラつかせてるのは僕かな…」

『………多分、私も』



——あの日から、アレンと朝月への視線は冷たくなった。



「アレン・ウォーカーは「14番目」というノアの“記憶”をもった宿主、そして、神田朝月元帥はそのノアの関係者の宿主であることが判明しました。
ですが、表向きは今後も彼らには教団本部に在籍し、エクソシストの役務を続行してもらいます。
なお、この件には箝口令を敷き、中央庁及び教団幹部、そしてエクソシストのみ知るものとします。

今は彼の奏者の能力が教団にとって必要であり、戦力面からみてもこれ以上の減少は痛手であることから、中央庁はノアをしばらく飼う結論に至りました」

「……本当ですか?」

「アレンと朝月が…」

「兄さん…本当なの…?」

「コムイ室長」

「只今をもって、エクソシストに教団司令官として無期限の任務を言い渡します。
もし、アレン・ウォーカーが「14番目」に覚醒して、神田朝月がそれに伴い覚醒し、我々を脅かす存在と判断が下された場合は、」


そこでコムイは言葉を切った。


「(言え、今はこうするしか彼らの生きる道はない)」

「その時は僕を殺してください。
僕を殺せば、朝月は元に戻ります」

『アレン…!』

「………」

「でも、そんなことにはならない。
「14番目」が教団を襲うなら、僕が止めてみせる」





「あと3分ですね。
本部でゲートが開けられるまでここで待ちましょう」


そして、沈黙が流れる。

朝月はちらりと神田を見た。


『(…兄さん…)』


朝月と神田は、以前のように一緒にいることがなくなった。
朝月が神田に近づいても、神田はスッ、といなくなってしまうのだ。


「時間です」

「では司祭さま」

「神のご加護を…」





教団に帰ると、ジョニー達がいた。


「あ、朝月!
室長が呼んでたよ。ヘブラスカの所に来てって」

『…コムイが?わかった』





END
朝月は女の子用の団服着てます。
十日後。
アレン、朝月、神田、ミランダはロンドンの任務に行っていた。


「Bd3」


リンクが墓石の前でチェスをしていた。
アレン達は数体のレベル3を相手にしている。


「すみませんミランダ、結界装置のバッテリーが切れてしまって…
こんなに長丁場になるとは…」

「壊れたチェス盤の“時間吸収”中なのに“時間停止”まで…」

「だ、大丈夫です。キエさんとマオサさんは休んでください」

「ひぃいぃいいっ、神よぉぉおぉお守りくださいましぃぃ~~~っ!!」


老婆が叫ぶ。


「そんっっな細っこい剣などへし折ってやらあっ」

「へぇ、六幻をへし折る?
やってみろよ」


神田は、頑強そうなアクマを真っ二つに切り裂いた。


「イノセンスを渡せぇえぇええっ!!!」

「ぎゃぁあぁあっ」

「ここを開けろぉーーっ!!」


アクマがミランダの“時間停止”の壁を殴る。


「いいっ嫌ですぅ~~!!
あなた私達を殺すでしょう?」

「当たり前だクソ女ぁ!!」

「ちょっとアンタ!まだかい!?」

「話し掛けないでください。
e5」

「この貧弱女ぁあぁあ!!」

「だ、大丈夫なのかい!?」

「そ……そろそろ私の体力が…」

「「えっ」」


すると、小さな影がミランダの前に立った。


「あ、朝月ちゃん!?」

『ミランダ、“時間停止”を解いて』


そしてミランダが“時間停止”を解除する寸前、朝月が手を前に翳した。


『“氷纏”!!』


方舟の時よりも格段に大きな盾が、代わりにアクマの攻撃を受け止めた。


「!?
この糞・糞・糞・糞・糞女ぁあーーーーっ!!!」

「ひいいいいいっ」


更に激しくアクマは盾を殴るが、朝月は涼しい顔のまま。

その時、ゴキン、とアクマの拳を何かが受け止めた。


「!!?」

「糞とか貧弱とか、女性に対して失礼にも程がある。
ましてや僕の朝月に…」


アレンはアクマをいとも容易く斬った。


「哀れなアクマに…魂の救済を……」


発動を解いたアレンと朝月の横を、神田が無言で通りすぎた。


『………』

「オイそっちはどうなってる。
負けてたら殺すぞ」

「そっそんな言い方はよくないわ神田くん。
ハワードさん以外私達みんな負けちゃったんだから……」

「うるせぇ」

「王手」


そして、勝負がついた。


「やったぁ!」

「ふぅ…なぜ私がこんなことまで…」

「監視のついでついで!」

『ありがとう、リンク』

「…っいえ、これくらい容易いことですよ」


頬を染めたリンクに、アレンが鋭い視線を向けた。


「っごほん!
…我々の勝ちですMr.マーチン。
指輪をいただきます」

「とんだチャンピオンだよ、夜な夜な化けて出る奴があるかい!
死んでまで迷惑かけんじゃないよバカ弟が!!

お前は負けたんだ。
もうここいらでいいだろう?」


浮いていた手は砂になり、残った指輪を神田が拾った。


「イノセンス回収した」


神田はゴーレムにそう伝える。


“了解。ゲート28番の地点で待機してください。
開けます。
本部へ帰還せよとの命令です”

「了解」


老婆に別れを告げ、アレン達はその場を後にした。





END