今回の紹介は、都々逸。
『切れてくれなら切れてもやろう 逢わぬ昔にして返せ』
この都々逸、個人的に一番好きだったりします。
下ネタも、都々逸の面白さではあると思うんですけど、やっぱそれ以上に、恋愛における切なさを綺麗に表現してるってのが都々逸の醍醐味な気がしてなりません。
都々逸が流行った時代のことを考えるなら、女性が男性に向けて詠んだものだと解釈する方がしっくり来るかもしれませんね。
解説は不要だと思いますが、一応。
縁を切ってくれと言うのなら、切ってあげます。
その代わり、あなたと出会う前に時を戻してください。
そんな感じですかね。
言われた側は、他に好きな人が出来てしまったのか。
それとも、既に家庭を持っている人だったのか。
ただ単に、もう不必要になってしまっただけなのか。
何にしても、別れ話を切り出した状態なんだと思います。
で、言われた側。
相手がまだ好きだからこそ、言えることですよね。
知り合ったことや過ごした時間を後悔してる訳じゃなくて。
あなたがいない時を過ごすくらいなら、知り合う前のあなたを知らなかった時に戻る方がマシってことで。
縁を切ることなんて簡単だけど、記憶から消すことは出来ない。
増して、好きな相手なら尚更のこと。
知ってしまってから、知らなかった頃には戻れない。
もう、1人でいた頃の自分には戻れない。
・・・と、切なさしかないです、コレ(ノДT)
でも・・・どうしてかな。
悲恋の方が美しく見えてしまうのは。
皆さんにはこんな相手、いらっしゃいますか・・・?
JEKYLL