今住んでいるところに引っ越してきてから、たまに旗持ち当番が回ってきます。

朝、横断歩道前に立っている旗を持った人たちです。一度は見かけたことがあると思います。

子供のころからあれをやるのがひそかな夢でした。笑顔で子どもたちに「おはようございます」「気をつけてね」「いってらっしゃい」と言いたかったんです。

あの人たちがいるから、子供たちは安心して学校に通える。当番の人たちは子どもの元気な顔を見ることができる。もちろんほかの地域の人たちも同様です。

昔から安心できる存在だと思っていたので、いつか自分もそうなれたらと思っていました。生まれ育ったところではありませんが、それでも憧れの旗持ち当番をやる日が来たときはうれしかったです。

登校する子供たちにもいろいろな子がいます。朝だからか眠そうにしている子、元気におしゃべりしている子、にこにこしている子、静かに歩いている子…。一人として同じ子はいません。

こうやって地域の人たちが育っていく子供を見守るのは大切なことなんだと、改めて思いました。

また、個人的にうれしいのは当番を通じて子供たちが私のことを覚えてくれることです。自分の子が学校に通っていたころは「あ、○○ちゃんのママだ!」と反応してくれる子もいました。それがまたうれしいんです。

子供に会えることで私も頭がシャキッとしますし、毎日続けても良いなと思いました。現役を引退したら毎日立てる制度はないものでしょうか。

次の当番の日が楽しみです。