「優勝までの7年間は長かったです。なかなか優勝できなくて(見たことない景色を見られて)本当にうれしい」(吉本ひかる)

 

女子ゴルフ今季第2戦「明治安田生命レディスヨコハマタイヤゴルフトーナメント」でプロ初優勝した吉本ひかるプロのコメント。

 

たしかに長かった。彼女も黄金世代(1998年4月から1999年3月生まれ)のひとり。4年位前までは常に上位でプレーして、いつ優勝しても不思議ではない選手だった。しかし、優勝となるとなかなか手が届かない。チャンスを逃し続けていくうちに徐々に成績も下降線になってきた。ここ2、3年はやや低迷していた。

 

今週のトーナメントは久々に2位に2打差をつけての単独トップで迎えた最終日、最終組。

 

しかし前半フロントナインはやはり緊張していたのだろう、スコアを伸ばさなければ優勝はないと当然わかっていたはずだが、なかなかバーディーがこない。それどころか9番ホールで2打目をシャンクするなどしてボギーを叩く。いつもなら崩れていくパターンだが今週は上手く気持ちを切り替えられた。「後半の方がバーディーを奪うチャンスはある。最後まであきらめずにプレーをしよう」と気持ちを奮い立たせた。そして後半4つのバーディーを奪い、同組のささきしょうこプロとのデッドヒートを演じた。

 

吉本プロは、ここのところトレーニングの意識を変え、ゴルフ場へ到着したら20分ほどストレッチ兼ねた体幹を鍛えるトレーニングを欠かさず行っているそうだ。松山英樹プロのケアを行っているトレーナーから教わっているそうだ。

 

「今回、そのトレーニングが役に立ちました」(吉本ひかる)

 

さて、試合は19アンダーで並んだささきしょうこプロと吉本ひかるプロのサドンデスプレーオフとなり、2ホール目に吉本プロが10メートルのバーディーパットをねじ込み決着が付いた。

 

吉本プロというと小柄な選手(152センチ)だが、最近の上位の選手は小柄な選手が目に付く。

昨年の賞金女王の山下美夢有プロにしても古江彩佳プロ、西村優菜プロ、古くは宮里藍プロ、かつての賞金女王だった不動裕理プロなど小柄な選手が多い。

 

吉本プロは今季2試合が終了した時点で、早くも去年1年間の賞金額を上回った。今後は2勝目を目指して頑張ってもらいたい。

 

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海外の男子ゴルフトーナメント「ザ・プレーヤーズ選手権」で、松山英樹プロが久々に存在感を示した。最終日はスコアを伸ばす。13番までは7バーディーの猛チャージで一時は2位になったが、14番で落とし穴。ラフに捕まりダブルボギーを叩いて万事休す。

 

結局4アンダー68で終わったが、午後になると風がやや強くなりスコアを崩す選手も増え、終わってみればトータル9アンダーで単独5位。これは今年の最高順位。松山プロ自身この大会の最高位でもある。

 

ここのところ、松山プロは首や背中の痛みに襲われ成績がパッとしない。先週の「アーノルドパーマー招待」でもプロアマを休み、本戦でも予選落ちとファンを心配させていた。

 

今週は、痛みもなく「いい状態」でゴルフができたようだ。そしてクラブも変えたそうだ。これで「マスターズ」に向け視界良好?・・・期待したい。