ベンチで勝利を見届けたその瞬間、笑顔はなく一瞬、天を仰いだように見えたエンゼルスの大谷翔平選手。

 チームは、大谷選手らの活躍でようやく連敗を14でストップした。

 

 今日は、強打のレッドソックス打線に対し、ピッチャーとして、打者としても大谷選手に「連敗ストッパー」を託した。

 

 5回表、キャッチャーのパスボールで2塁走者を3塁に進めてしまい、次打者のセンターへの「犠牲フライ」で1点を献上してしまった大谷投手だったが、5回ウラ、それまでの打席はピベッタ投手から2三振に打ちとられていたが、ランナーを一人置いて、ワン&ワンからの3球目やや高めのストレートを捉え、左中間に放り込む逆転ツーランホームラン(12号)が出た。点をとられたすぐホームランで逆転したことで、当然チームのムードも盛り上がりを見せた。しかし、ホームランを打ったにもかかわらず、大谷選手に笑顔はなく、ベンチに戻って「恒例の」カーボーイハットを被ってさえも、むしろ引き締まった表情だったのが印象的。当然、これで勝ったわけではなく、まだイニングも残っているわけで、気持ちを緩めてはいけないという表れだったのだろう。

 

そして6回ウラにもエンゼルスのチャンス。フォアボールでランナー二人が出たところで、レッドソックスのピッチャーが沢村投手に代わり、ツーアウトまで抑えたのだが、伏兵の9番のベラスケスに3ランホームランを浴びた。結果的にこの3点が大きかった。

 

結局、大谷投手は7回1失点、100球でマウンドを降りた。

 

エンゼルスは、8回に1点を取られるも、最後はイグレシアスが抑え、結局5-2でエンゼルスが勝利。勿論、大谷翔平選手が勝利投手(4勝4敗)となった。

 

 - 試合終了直後のインタビュー 

 

「長かったですけど、今は(連敗が)切れて、ほっとしています。本来はもう一日早く切れれば良かったんですけど(ワースト記録を更新してしまったことを言っているのだろう)なかなか悪い流れだったので、今日こそは・・・という気持ちでやりました。

(投球内容について)勿論(レッドソックスは)素晴らしい打線ですし、なかなか三振も取れない中で、いい守備に助けられて、序盤からなんとか粘れたと思います。(ピッチングに関しては)どんどんストライクゾーンを責められたのが先ずは良かったところかな、と思うので、効果的に全部の球を使えたのも、バランス良く行けたのも良かったと思います。(逆転のツーランホームランについて)ああいう時は、流れを変える長打とかホームランというのしかないので、そういう意味ではいい仕事ができたかなと思うし、次の回の3点も助けられて大きかったかなと思います。なかなか主力がいないので(レンドーン、トラウトらが怪我で欠場)皆、苦しいとは思うんですけど、カバーできるようにみんな頑張っていると思うので、ここから連勝できるように頑張りたいと思います。

(今後の試合について)連敗が止まったので連勝できるように・・まあ14連勝以上できるように頑張りたいなと思います」(大谷翔平)

 

ピッチャーとして打者として連敗ストップを託され?いつも以上に疲労していると思われる大谷選手には、明日1日「休養」させたいところ。

 

私が監督なら、そうする。