「本当に、(予選通過は)多分何年ぶりとかだと思うので素直にうれしいです。明日もう一日、ゴルフできることがうれしい。ここ数年、ドライバーもアイアンもショットがブレていたんですが、このオフは手応えを感じるものがあった。だから、今日のような(強風の)難しい状況でも、スコアをまとめられたと思います。このオフは妹と一緒に合宿や、ともに過ごす時間が多かった。頑張る姿がうれしかったし、先週、(予選通過して)喜んでいる姿もうれしかったです。」 (堀奈津佳)

 

国内女子ゴルフツアー「明治安田生命レディース」。無観客で行われた今年2戦目の2日目が終了した。

 

この試合で、ツアー2勝を誇る堀奈津佳プロが、なんと3年11ヶ月ぶりの予選通過を果たした。

 

今日のラウンドは、1バーディー3ボギーの74とスコアを落としたが、トータル2オーバーの38位タイで見事予選を通過。

 

当然ながら、奈津佳プロはシード権を失っており、出場できる試合も少ない。

 

因みに去年は、1試合だけ出場し(ステップアップは除く)予選落ち。 2019年は、5試合出場しすべて予選落ち。2018年は、8試合出場し、」「スタジオアイリス~」のみ予選通過(59位)となっていて、今日の予選通過は、その時以来ということになる。

 

そして、その前の予選通過を見ると、2017年は8試合出場し、すべて予選落ち。2016年も8試合出場し、すべて予選落ち。

 

予選を通過したのは、2015年の「サマンサタバサ」まで遡ることになる。

 

つまり、2016年から今日を入れて、予選通過したのは、2度のみだったわけだ。

 

ツアー2勝している奈津佳プロにとって、ここ何年かの「大スランプ」はおそらく地獄の苦しみを味わい続けただろうと想像する。

 

この間「ゴルフを止めてしまいたい」という気持ちもよぎったこともあったろう。

 

それだけに、今日の「予選通過」の喜びは大きい。

 

ここ2年は、井上透コーチに師事し、今日は井上コーチにキャディーを頼み、コースマネジメントに気をつけてのラウンドだったという。

 

さて、一方の妹の堀琴音プロだが、やはりここ何年かスランプ状態が続いていたが、先週の「ダイキンオーキッド」では、2019年の「スタジオアイリス」以来の予選通過を果たし、今週も見事、トータル2アンダーの10位タイで2週連続の予選通過を果たした。

 

今日のTV中継でも、久しぶりに琴音プロの映像が流れた。

 

18番グリーンで、5メートル弱のバーディーパットをど真ん中からねじ込んで2アンダーとしたシーンを、見られた方も多いだろう。

 

この勢いで明日の最終日もトップ10目指して頑張って欲しい

 

海の向こうの「米女子ゴルフツアー」では、今年初戦の「ダイヤモンドリゾート」ではジェシカコルダが優勝し、2戦目は妹のネリーコルダが優勝し、「姉妹」で連続優勝をしている。姉のジェシカも体調も戻ってきたようで、妹のネリーと、上位争いを展開している。

 

シーズン始まったばかりとは言え、現在、妹のネリーコルダが賞金トップに立ち、姉のジェシカが3位と奮闘している。

 

日本の堀姉妹も、ほんの少しだが「復活の兆し」が見えてきた・・・