男子のゴルフツアー「三井住友VISA太平洋マスターズ」三日目、期待の今田竜二が前半の乱れがたたり今日2オーバーの74、トータル-4で前日の首位から8位に後退した。前半の5ホールまででなんと5オーバーという信じられない大たたきが響いた。今年の2月に肋骨を負傷した後遺症?が未だに残っているのかどうかは定かではないが、今年の今田竜二は、アメリカツアーでも1年を通してこんな感じだったように思う。


おそらく春先は調子自体は良かったと思うのだが、4日間の中で1日はスコアを乱す日がある。特に上位へ顔を出して好位置に付けたかと思うと、突然ゴルフが乱れて順位を下げてしまうような戦いぶりが目に付いた。それが、体調のせいなのか精神的なものなのかは解らないが、おそらく精神的なものが大きいのではないかと思う。


例えば、今日のプレイでは3番のロングホールで1メートルのバーディーチャンスから3パットのボギーを叩いたようだ。おそらくこれが今日の今田のプレーを象徴しているのだろう。彼はもともとパット、ショートゲームの上手さは天才的なものを持っているプレーヤーなのだが、それが一旦リズムが狂うとズルズルと引きずって考え込んでしまうタイプなのかもしれない。


とは言え、彼は今年もアメリカツアーのシード権をしっかり獲得している実力者なのだ。藤田寛之が今日だけで9アンダーの63というビッグスコアでトップタイに並んだように、今田竜二も明日の最終日の爆発力に大いに期待したい。


一方の女子の「伊藤園レディース」は、二日目終了で佐伯三貴がトップに立っている。しばらく優勝から遠ざかってはいるが今週はチャンスだ。ずっとスランプ状態だった彼女だが、日本女子オープンあたりから本来の調子に戻りつつあるようだ。