エリッククラプトンのライヴ盤の中では、「ジャストワンナイト」がお気に入り。これは'79年の武道館での収録である。(一般的には「E.C. WAS HERE」あたりが人気だと思われるのだが)


これは、何十年も前に、とあるレストランか何処かでかかっていたのを聴いた時に、えらく感動した記憶があるのだが、以来私のお気に入りのライヴ盤になっている。


「ジャストワンナイト」は、ライヴ録音とはいえ、ミスもなくほぼ完璧な仕上がりだ。(クラプトン本人は、後日に演った大阪好演の出来の方がお気に入りのようだ)いつもながら、クラプトンサウンドには、洗練された格調の高さを感じる。


ロックの魅力はというと、クラシック等にはない「荒削りでラフなところが好き・・・」という方たちには、このレコードは、おそらく地味なものに映るにちがいない。


またサイドギターのアルバートリーも好演で、ベース、ドラムのリズム隊も、無駄のないタイトな演奏が光っている。もう一人、キーボードのクリスステイントンを忘れてはならない。彼のOLD-TIME風のピアノは、クラプトンのサウンドには不思議と合っている。今年2010年のツアーも彼が参加している。


クラプトンのギターは、ワウを入れるのみで歪ませないモノトーンの枯れた音だ。 ごまかしのきかない正攻法の演奏で、お決まりとはいえ、ブルースフィーリング溢れるフレージングは素晴らしい!


御馴染み「コカイン」の間奏部には、日本を意識したと思われるような中国風なフレーズ?が入っているのも、いかにもライヴインジャパンらしい。