1ヶ月振りの再会を迎える前の日の夜
恐らく別れかけの彼、Y氏から衝撃のLINEを受ける
「明日は20時に◯◯で待ち合わせね
ところでさ、mimiに△△保険勧めたらキレる?笑」
そう、彼は保険屋だ
保険屋なことが悪いのではない
急に「キモチがプツ−ンってなってるんだ」
と言い出して1ヶ月丸々放置した彼女に久々に会うタイミングで
保険加入を勧めてきたのだ
もうこれは
彼としてとか、男性としてとか、社会人としてとかをぐうんと通り越して
人として
終わっている
なんて、なんて、デリカシーのない人なんだ
人としての品位はないのか
とにかくLINEを読んだ一瞬で心臓から冷たいものが
体中にじわぁっと広がっていくのを感じた
「返答に困る」
そう一言返信するとすぐに
「やめとこう」「とりあえず焼肉食べよ」と返ってくる
もはやそれには何も返せなかった
その時仕事中で近くにいた最強オンナトモダチYKチャンは
醒めきった目で携帯を見るワタシに異変を感じたらしく
「なんかあった・・?」と聞く
ワタシは一言
「超えてきた・・・・・・」と言って
思わずそのまま画面を見せる
YKチャンもさすがに目を見開く
「マジか!すげえなコイツ!!!!」
ありがとう、潔い一言
ホント、それに尽きる
同じ画面を共有したもう一人の最強オンナトモダチKJも同じ反応
「なに?彼、サイコパスなの?マジこわいんだけど」
もはや普通の人間として捉えて貰えないレベルに達するようだった
幼少期から熱心に神社に通う神の子YKチャンに
ワタシは2週間連続でゆかりの神社に連れて行ってもらっていた
何を隠そうワタシはクリスチャンだが
「神さまは宇宙で1番寛大だ」と信じてやまない私達は
YKチャンに言われるがままYKチャンの神さまの元へ通っていた
真っ暗な中にぼんやりと浮かび上がる境内
広い広い畳のお部屋の真ん中で正座をして
YKチャンは祝詞を唱えてくれる
しきたりも何もかも分からないが
「ただそこに居なさい」と言われ見よう見まねで「無」になってそこにいる
明日、ようやくY氏に会う前日
そんな「厳かな祈り」の夜も3度目を迎えていた
いつもと同じようにYKチャンは祝詞を唱えてくれる
磨き上げられた木の廊下に正座して
神さまにお願い事をする
1度目と2度目にここに来てお願い事をしたときは
「Y氏がしっかりワタシと向き合ってくれますように
また一緒に生きるチャンスを下さい」
といったお願いをしたけれど
この日は違った
あのLINEをもらった後
ワタシはどこかで醒めていた
「どうかワタシが正しい判断が出来る人間でありますように」
今日も神社に連れて行って欲しいとYKチャンに頼んだ時
まさか自分がこんな事を願うだなんて思ってもみなかった
でもワタシはそう願った
どうかワタシが正しい判断を出来ますように・・・
再会して嬉しくなって何もかも忘れて流されたりしませんように
この1ヶ月、何度も死にたいって本気で自分を責め続けていること
それを乗り越えかけて でも壁が大きすぎて高すぎて
まだよじ登っている最中なこと
それを必死で手伝い続けてくれている大事な友人たちや先生がいること
新しい自分の在り方をつかみに行こうとしている自分
食べれなくなって小さくなったワタシを見て友人が流した涙
話を聴きながら震える手をぎゅっと握ってくれる想い
何とか生きさせよう、生きるチカラをつけさせようと
ワタシよりもワタシに必死になってくれた大切な存在
お願いだから
お願いだから
ワタシは明日正しい判断が出来るワタシでありますように
神社を後に砂利道を歩きながらYKチャンに「何を願ったの?」と聞かれた
「明日、正しい判断が出来るワタシで居させて下さい、みたいなことかな」とつぶやくと
ワタシも似たようなことを願ったとYKチャンは言う
え?ワタシのことお願いしてくれてたの?
驚いて横を向いてそう言うとYKチャンはこう言った
「え?毎回mimiのことお願いしてるよー」
うそ・・・なんてことだ
「Y氏がアンタにとって相応しい人ならそのとおりに
でも違うのなら、もうmimiにかかわらないで下さいってお願いしたw」
神さま
お願いだけして、感謝をするのを忘れていたかもしれません
神さま
ワタシの人生に
素晴らしい人達を贈ってくださり
本当にありがとうございます
本当に、本当に
ありがとうございます