調理技能士のぶぁいちゃんです。

 

前回の

続きです。

 

食育を行ううえで押さえておいて頂きたいことがあります。

前回もお話をした「食育」という大きなくくりで、何をどうしたらいいか

わからないという方も、これからお伝えする

 

食育における三本柱

 

えっそんなものが・・・!と

意外と知られていない3本柱なのですが、

三本柱を知ることにより「食育」というものがシンプルに見えてきます。

 

第一の柱 選食能力

どんな食品を選んだら良いのか? 安全管理能力
どんなものを食べたら安心・安全・危険が無いのか

どういうふうに採っていけば健康と結びつくのか
 栄養素や組み合わせ 安全管理能力・健康長寿の原点


第二の柱 衣食住の伝承

今まで培われてきた生活の知恵
日本の伝統 しつけとマナー 
家族の団らん 絆・コミュニケーション・助け合い
食卓を囲む意義

 

第三の柱 地球の食を考える

西洋食の浸透 米の消費低下
日本の食糧自給率39%(先進国最下位)
環境問題・人口問題を含めどのように解決するか

地産地消奨励 世界の中における食糧問題を取り上げる

 

上記三つが努力しながら達成すべき食育の大きな目標

 

どうでしょう?

自分の仕事や生活が意外と食育に関わっていた・・・なんて方はいらっしゃいませんか?

 

三つ全てを兼ね備えていなければ「食育」が出来ないわけではありません。

自分が子供達に伝えられそうな事があれば「食育」は可能です。

 

第一の柱「選食能力」は、栄養士的な内容もありますが、そこまで専門的に

ならずとも、「甘いもの塩辛いものの取り過ぎは良くないですよ」程度でも良いんです。

反面教師的に「ラーメンばかり食べていたらこんなカラダに・・・」と

身をもって食育することだってできちゃいます♪

 

第二の柱「衣食住の伝承」、私は「食育」というものを制定しなければならなくなった理由が

ここにあると思っています。昔は三世代同居等も多く子供達に食事について

祖父祖母世代からも聞くチャンスが普通にありましたが、現在は核家族、ダブルワーク等

により「個食」が進んでいます。そのため子供達は家庭で食に関する話を聞くことが減り

学校で教育という形で伝えていくしかない・・・と。

 

第三の柱「地球の食を考える」はテーマは壮大ですが、ざっくり言えば

「何処で生産・収穫されている」「何から作られてる」「残さず食べよう」ということです。

自宅で野菜を栽培している方は育て方、収穫時期を、釣りが趣味な方は魚の姿を、

スーパーマーケットでは、一年中ある食べ物の本来の収穫時期や

パック詰めされる前の肉や魚の姿、何処に生息してるかを伝える

満足に食べられない人がいることを伝えて、食べられることのありがたさや

残さず食べる事の重要性を伝える事などが「地球の食を考える」です。

ちなみに食べ物の「旬」は収穫できる期間のことではありません(念のため)

 

上記三つの柱を参考に、「食育」を行うことを推奨していますが

あくまでも目的は

 

子供達に

生きる力を身につけてほしい

 

です。

 

私の先輩調理師さんが行った食育の例を一つ紹介します。

保育所に通う子供を対象にした食育で

 

電子レンジの使い方

 

を教えたそうです。

なるほどその手があったか!!!と

 

保育所に通っているお子さんは「個食」になる場面も多く

ガスや包丁を使った調理の食育より現実的だと私は思い知らされました。

 

その事例を聞いてからますます「食育」というものをシンプルに考えるようになりました。

 

レンジで調理するようなものばかり食べていてはいけない。

何を教えたんだ。

 

と批判もあったようですが、「生きる力」を付けるために現代では必要な

食育の一つではないかと私は思います。

 

もちろん、カラダに良いこと、正当なことを伝えて導いて行くのが「教育」と

いわれたら、最もなのでしょうけど他の教育と違って

 

毎日絶対必要な「食」だからこそ

 

という食育が絶対必要だと思います。

 

食育を無理に難しく捉えないで、普段の生活で

 

大人も子供も、とくに大人達に

「食に興味を持ってもらう」

 

これが食育の最もシンプルな形です。

 

皆さんも資格なんかは気にせずに

自分で出来る範囲での「食育」を是非してください。

 

ダラカーは食べたものでデキテール♥