五十代後半ですが、この歳になってもまだまだ知らない、というか考えもつかなかったことがあるもんだと呆れます。
取引先の同じくらいの年の方と世間話をしていると、え、そうなんだとびっくりするようなことが。。。。
今住んでいる地方都市は人口20万人届かないくらいの小さなところですが、もちろん年々人口が減っていて、インバウンドもコロナ前より少ないくらいです。もちろん首長はあれこれとインバウンド対策として海外のインフルエンサーを呼んで接待したり、メディアに積極的に出てアピールしています。
でもインバウンドは振るわず、特に飲食店はかなりな苦戦だそうです。うちも明らかに飲食店の注文は元に戻っていません。
なぜインバウンド、あるいは国内観光が元に戻らないのかなあと思っていましたが、今日来た営業マンが一言でバッサリと切り捨てました。その一言とは”遊ぶ場所がない”。
ん?遊ぶ場所?砂丘とかあるよね?夏は海もいいし、キャンプ場もあるしゴルフ場もちゃんとあるし。
と言ったら、いわゆる男子の遊び場所がない、と。
あ〜。。。。ふ〜ぞくね。え?ないんですか?と聞いたらなんでもここでは知事が条例で店舗型の風俗を禁止しているそうで、以前はあったそうですが、条例ができてから全部摘発されてなくなったんだそうです。いわゆる派遣型の風俗はあるにはあるようですが、ものすごいおばちゃんばかりなのと摘発されるのでだんだん衰退しているとか。
う〜ん、そういうところって必要ですかね?と聞いたら、県外から出張で来る人を接待するとそういうところがないから日本1しょーもない飲屋街と言われるそうです。そういえば昔同じこと言っていた総務省から派遣された高級官僚がいたっけ。
子育て王国を標榜している知事さんとしてはそういう大人の遊び場があるのはけしからんということなのかもしれませんが、子連れのインバウンド客ばかりではないでしょうし、旅先で遊びたいという旅行者もいるでしょう。しかしそこを敢えてそういう風俗を禁止しているなら積極的に子連れインバウンド向けの対策を考えればいいんじゃと思うのですが、特にそういう動きもない。
つまり、いったい何を目指しているのかがどうもよくわかりません。
でもワタクシアラカンになってやっと人に言われてそういうことがわかるとか、世間知らずなんでしょうか?特に自分自身が潔癖とは思いませんが、そういうことに思い至らない自分が長く生きていてもまだまだだなあと思います。
で、そういう風俗が一切ないからと言ってとっても健全なところなのねと思ったらこれが大間違いで、人口当たりの中絶率は実は日本一。中絶専門の病院あります。そしてラブホ業界はこの貧乏県で一番儲かっており、ここではラブホは絶対倒産しない業界なのです。
健全目指すなら目指すでいいんですけど中絶日本一とかはなあ。。。。なんだかなあ。。。。知事さんとしては風俗に行くようなインバウンド客はいらないということなんでしょうけどそれならそういう意識高い系、お上品なインバウンドのお客さんを掴むための整備がいろいろ必要だよねと思います。
そういうお客さんを満足させるだけの飲食店はもとより宿泊施設、そこで働く洗練された若いスタッフ。何もかもが今は足りてないですが。
今思い出したんですが、県中部に歴史の長い温泉街があり、昔は時々行っていたのですが、この前久々に通りかかったらすっかり寂れていました。この温泉街もその営業マンに言わせると温泉街にあったストリップ劇場がなくなってから急に寂れたというんです。最後の頃は客引きをしていたおばちゃんが舞台に立っていてこりゃダメだと思ったそうですが、その後すぐに廃業し、そのあとはもうなだれをうつようにそこにあったスーパーも廃業し、何軒かの旅館も廃業し、廃れてゆきました。
風俗も必要悪ってことなんですかね?
明日も頑張りましょう。