パートナー君と結婚して今年で二十五年である。
そしてそのパートナー君はアルコール依存症。若い頃からずっと大酒飲みで酒に強かったのでそれがさらに災いしていくらでも飲んでいた。飲みだすと潰れるまで飲むので手が付けられない。
そんなパートナー君もついに酒をやめざるを得ない出来事が起き、それ以来断酒会に通っている。やめざるを得ない出来事とは知り合い女性に対するセクハラだった。よっている状況でセクハラ、それを他の人も見ていた。酔いが覚めて周りにいた人の軽蔑の視線で我に帰ったらしい。このままでは犯罪者になる。
すぐさま自分から断酒会に行って以来十五年、飲んでない。最初の頃はイライラして物を破壊する、ということをしょっちゅうやっていた。もうこの人ダメだなと思ったこともいっぱいある。
子供いらないというのはこのパートナー君だから、ということもある。こんな人と一緒に子育てはできない。まるで私がこの人を育てているようでもある。
酒のことだけでジャッジすれば最悪なパートナー君だが、それ以外のところではとてもいい人だ。家事もやってくれるし真面目に働くし思いやりもある。
もう別れた方がいいと思いながらも二十五年。子供いなくてもちゃんと家族としてやっていけるものだ。