FURIOSA : A MAD MAX SAGA 2024公開
【監督】
ジョージ・ミラー
【出演】
アニャ・テイラー=ジョイ、クリス・ヘムズワース、トム・バーク、ラッキー・ヒューム、チャーリー・フレイザー、アリーラ・ブラウン
【物語】
世界崩壊から45年後の世界。
今では希少な、緑豊かで肥沃な「緑の地」に住む少女フュリオサ(アリーラ)は、友達と二人、森で桃を採っていた。すると、バイクの荒くれ者たちがいることを発見。
フュリオサは、そっとバイクに近付きホースを切った。しかし見つかり拉致される。フュリオサは懸命に笛を吹いて助けを呼んだ。
その笛の音を聞きつけたのは母メリー(チャーリー)。「緑の地」を守る戦士であるメリーは、すぐさま救出へ向かった。数人は倒したが、最後の男が娘を連れて野営キャンプへと入っていった。
少女を拉致した男は、ボスのディメンタス(クリス)に面会を求めた。「ディメンタスだけに、この娘のいた場所を教える」と。が、それを話す前に絶命した。
汚染された身体でない少女は貴重。その者が住む土地であれば、豊かな資源が手に入るはず。ディメンタスは、下心を隠し、フュリオサに優しい態度を見せた。
その夜、砂嵐に隠れてメリーはフュリオサを奪還。すぐさま逃走するが、ディメンタスたちの追撃に遭う。そして…
「何があろうと、どれだけ時間がかかろうと、必ず家に帰りなさい」娘に言葉を遺した。
フュリオサは、“リトルD”として、ディメンタスの娘扱いとなるのであった。
【オビ☆ワン チェック】
大絶賛の「怒りのデスロード」の前日譚。フュリオサの過去を描いた作品です。前作を見ておいた方が楽しめますが、見てなくても困ることはありません。
見せ場はアクション。タンクローリーを中心としたカーアクションが特に面白い。他には、砦にやってきた無法者を返り討ちにするシーンとか。バイオレンス描写はグロいものではなく控えめです。それよりも車体、道具、仕掛けなどのギミックが面白いアクションって感じでした。
10歳くらいで拉致され、25歳になったあたりまでのフュリオサの話。まあ、絶望しかない人生で、それでも復讐心を胸に秘め自分を磨いていくのが凄い。そういう顔つきの演技が見事なアニャさんでした。
それと、ジャックという男が出てくるのですが、この男が重要人物でした。こういうキャラが出てきたことで、話に深みが生まれていました。
さて、敵役はクリス演じるディメンタスと、イモータン・ジョー。この2大勢力争いに、フュリオサが巻き込まれつつ、脱出の足がかりになるってわけです。
ディメンタスは、めちゃめちゃ悪い奴なのに、クリスだからお茶目に見えてしまう。イモータン・ジョーは、前作で悪の権化だったのに、今作は有能な統治者のようでした。
両者とも、もっと憎々しくして、バイオレンス描写もR18級の血肉飛び散るものにしてくれたら、さらに私好みとなったでしょう。
あっ、それから、マックス出ますよ、数秒だけどね。