かがみの孤城 2022公開
原恵一
【出演】
當真あみ、北村匠海、吉柳咲良、芦田愛菜、横溝菜帆、梶裕貴、高山みなみ、板垣李光人、麻生久美子、宮崎あおい
【物語】
中学1年のこころ(當真)は、不登校生徒。母(麻生)と「今日は行くの?行かないの?」と、毎朝のやりとりを繰り返す。母に連れて行かれたフリースクールでは、喜多嶋さん(宮崎)という女性が担当となった。
喜多嶋さんの優しい問い掛けにも答えることができず、こころはまた一人家に引き籠もる。
そんなある日、こころの部屋の姿見鏡が光り出した。恐る恐る鏡に近付くと、こころは鏡の中に吸い込まれてしまった。
そこには狼の仮面をかぶった少女(芦田)がいた。オオカミさまは、「城に隠された鍵を見付けると、どんな願いでも叶えられる」と言い、城の奥へとこころを案内した。
城には、自分と同じくらいの年齢の男女がいた。オオカミさまが言うには、7人揃ってこのゲームが始まるらしい。願いが叶うのは一人だけ。この城に来られるのは朝9時から夕方5時まで。その約束を破ると、狼に食われてしまうそうだ。
部屋に戻ったこころは、また城に行くことを躊躇した。また引き籠もりの生活が始まる。母は自分の気持ちを分かってくれない。学校の手紙を届けてくれる近所の友達をカーテン越しに見るこころには、ある叶えたい願いがあった。
願いが叶うならと、1ヶ月後再びかがみの城を訪れた。この間に、他の6人はちょくちょく城にやってきていたようだ。中3のアキ(吉柳)と中2のフウカ(横溝)の女子組に加わり、城のあちこちを探索し始めた。
こころの叶えたい願いとは…そして7人の運命は…
【オビ☆ワン チェック】
辻村深月の本屋大賞受賞作のアニメ化。原作は未読の鑑賞となります。
学校に何らかの理由で行けない中学生7人が、鏡の世界で関わりをもつお話です。まあ、いじめとか家族関係とか親の期待とか、思春期にはいろいろと悩みがありますね。
学校では孤独という、互いに共感できる境遇なので、城の中で友情が育まれていく感じです。フリースクールも同じようなものだとは思いましたが、この異様な環境と鍵探しというゲームがあって、強い絆が生まれたのだと思いました。
物語の大きな謎は、割と序盤に予想できてしまい、その通りでした。勿体なかったなあ、俺。もっと分かってなかったら、終盤の方で心揺さぶられたなあと、反省です。
でも、細かい部分でもっと詳しく知りたいこと(主人公以外の子たち)が残ったので、原作を読んでみようと思います。
児童生徒のみなさんにはお薦めの映画でした☆