今回は、密かに思いを寄せていた矢島さんを諦めた話しを書きます。カミングアウトをしていないので、彼は全く知らないと思います。
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会社を起こして数年して社員も増えて売上げも上がり、順風満帆な経営状態でした。
私は、ちょっと特殊なソフトウェアを開発していて彼は、アプリケーションソフトウェアを担当していました。
そんなある日、彼から話があるんだけど、と夜に飲みに誘われました。最近ではあまり飲みには行かなくなっていたので、ちょっとドキドキ。
やはりいい話ではありませんでした。
色んな話の後、たぶん本題の話に、、、、
彼
「俺ら、会社やってきて数年経つじゃん!」
「いい歳になってきたんで、そろそろ結婚しようと考えているんだ!」
私は、驚かなかった。アラサーになってたし、そんな話しじゃないかなと、予感していた。
私
「そうなんだ、良かったじゃん!」
「誰?私、知ってる人?」
私から彼を奪っていく人を知りたかった。
彼
「いや、知らない人だよ。」
私
「そうなんだ、どこで知り合ったん?」
彼
「大学時代の同窓生だったんだよ。」
今まで彼と女性の話は一切してこなかった。
私に女性の話を聞いてくることもなかった。
私は、数年前に彼が私を選んで、会社を起こす話しをしてくれた時を思い出していた。
私を選んでくれた!
嬉しかった、幸せを感じた。
じわじわと涙が溢れてくるのを感じ、思わず俯いてしまった。
固く目を閉じて、会社を起こしてからの、楽しかった日々が思い出されてた。
私
「そっかー、そっかー」
私はいつかこんな事を言われるんじゃないかとビクビクしていたけど、とうとうその日が来たんだと諦めた。
私
「で、式はいつするの?」
彼
「うん、○月✖️日にするんだ」
「式に出てくれるかな?」
私
「もちろん、喜んで出席するよ!」
そう言うしかなかった。
私の気持ちは、ちょっと複雑だった。
「どんな女性だろう?」
見てみたい気持ちもあるし、会いたくない気持ちもあった。
でも、結局結婚式に出席して花嫁の姿を見た。
そして、私の中に悪魔がいた。
「なんで、こんな女が、、、」
正直な気持ちだった。
彼が選んだ人、彼が幸せになるのなら、、、
こうして、私の最後の恋は終わりました。
この後、私は彼との会社での仕事に変わりがないように努力した。今までの思い出がセピア色になり、何か随分昔のように感じた。
でも、通常の仕事は、今までと変わりなく忙しく時間が流れた。
そして、約10年後、彼との永遠の別れがきた。
次回は、彼との別れについて書きます。
バイバイ^_^!