ジャン=ピエールの霧の中の原風景

ジャン=ピエールの霧の中の原風景

こだわりの食とお酒を味わった思い出や情報を綴ります。

私にとって味覚とは思い出です。

周りの雰囲気。

一緒にいる人。

シェフやギャルソン・ソムリエの眼差しや笑顔。

そして作り手のこだわりと情熱。

ブリュッセルやブーローニュの森の中にひっそりと佇むシックなレストラン。
ドーヴィルの路地裏にあるバーや漁師町マルセイユの本物のブイヤ・ベース。
トリノのバールやヴェネツィアの立ち呑み居酒屋。
ブルターニュのプレサレやオマールの鬼殻焼きをだしてくれる一見寂れたレストラン。


日本でもそういう雰囲気を感じさせるお店を紹介していきたいです。
私の味の思い出がお伝えできたら嬉しいです。

静岡駅から電車に乗り、熱海駅で下車した。
夕方5時近くは駅前の商店街はほとんど店仕舞いしていた。
利久で温泉まんじゅうを購入して東京に帰ろうと思ったのだが、駅前で温泉まんじゅう自体を買うことは既に時間的に不可能だった。
しかし、私は温泉まんじゅうが食べたかったのである。
そこで、もしやと思いあたり、調べてみたら熱海一の温泉まんじゅうの老舗延命堂はまだまだ営業していたのだ。



熱海駅からおよそ20分程歩いて、店の右側に鳥居のある延命堂にやっと着いた。



店内に入って、延命まんじゅうを合計30個程購入した。
それを包んでもらっている間、炉を切ってあるテーブル席で蒸かしたてのおまんじゅうを出してもらい、待つことにした。


温かいおまんじゅうは噂通り餡子が秀逸だった。


店先に掲げてある温泉まんじゅうの由来も読んでみた。
100 年以上の歴史を持つ店の事が書いてあった。


東京の家に戻って、延命温泉まんじゅうを食べてみた。


白はこし餡で、茶色は粒餡だった。
少し塩味が効いていて甘みが増幅される。



温泉延命まんじゅうはなかなか美味しかったのだ。
静岡に来たら必ずと言っていい程立ち寄るのが、しずチカ茶店一茶だ。


今日東京方面に変えるので、その前に立ち寄っていくことにした。


静岡市内産の銘茶の中に新間産の摩利支の新茶があったので、それをお願いした。


茶釜からお湯を取り、


摩利支の新茶を淹れてくれた。


きみくらの摩利支と比べると新茶だからだろうか、


甘みはそれ程強くはなくさっぱり爽やかだった。
それでも、お茶を使ったお茶菓子は美味しかった。


帰りに静岡市内のお茶を何種類か1つ500円で売っていたので、冷茶用のテトラパックを1つ購入した。


静岡の新茶は香り高く美味しかったのだ。
焼津まで行かなくてもいいインドマグロを食べさせてくれる店が静岡にもあった。
焼津港みなみである。


オープン時間少し過ぎた時間に行ったが、店は既に満席だった。
メニューを見ると色々なまぐろ丼がラインナップされていた。
どれも基本的には、南まぐろを使っているようだ。


私は、南まぐろ三昧丼をお願いした。


南まぐろ三昧丼は、南まぐろの中トロ、赤身、漬け炙り、すき身が酢飯の上に置かれていた。


山葵を載せ、醤油を駆け回して食べてみる。


みやもとの本鮪と比べると南まぐろなので、あまり酸味は感じず、かといって持ち前の甘みが際立つわけでもなかった。
本鮪と南まぐろの違い以外に店の意気込みが表れる魚そのものの質と鮮度が微妙に違う気がした。
当然サービスにも違いを感じる。


価格も200円近くみやもとの方が安い。
両者を比べれば、私は間違いなくみやもとの方の鮪丼の方が好みだった。
焼津港みなみの海藻の味噌汁より、みやもとのあら汁の方がインパクトがあり、美味しかった。


静岡で鮪丼を食べるなら、今後は迷わず、清水みやもとに行って食べることになると思う。
静岡の名酒亭多可能のすぐ目と鼻の先にこばやしという酒亭がある。


店内に入ると何とかカウンター席に座ることができた。


サントリーモルツの小瓶を頼み、待ちに待った静岡おでんにありつけることになった。


食べたい好きなおでん種を皿に取ってもらう。
お願いしたのは、大根、黒はんぺん、信田巻き、玉子、じゃがいも、牛すじだ。


大根もじゃがいもも玉子もいい具合に汁が染み込んでいて美味しい。
黒はんぺんや信田巻き等練り物もいい感じだ。
牛すじも軟らかく味が染みていて美味しかった。
いずれも上から出汁粉をたっぷりかけていただいたのは言うまでもない。


念願の静岡おでんが食べられて感無量だが、その値段も衝撃的だった。
これだけおでんを食べて、ビールを飲んで、何と1,500円だった。
多可能も良心的だと思ったが、こばやしはさらにその上をいく。
おでんは美味しかったし、恐るべきコストパフォーマンスだったのである。
静岡市の名酒亭といえば、まず名が挙がるのが多可能だろう。
その日は、閉店時間に程近い時間帯に訪れたが、お店の方は嫌な顔一つせず私を迎え入れてくれた。


私はハートランドの生ビールをまずお願いした。


本当は静岡おでんが食べたかったのだが、暖かい時期はおでんをやっていないという。
仕方ないので、鮪のすき身をお願いした。
鮮度は思っていたよりもそれ程よくはなかった。


次にすぐ近くの由比がメッカとなっている生桜海老の刺身をいただいた。


最後はじゃがバターをお願いしたのだが、静岡は三方原馬鈴薯や三島馬鈴薯というほくほくとしたブランドじゃがいもがある。
それに今がまさにそういうブランドじゃがいもの最盛期で一層美味しいのだ。


そういうじゃがいもを使っているからじゃがバターがおいしくないわけがない。
じゃがバターを食べ終わった頃、閉店時間が近づいていたので、店をあとにして次に向かったのである。