高千穂最終日にもう1軒寄りたいお店があった。
食堂のぶである。

ここは、大衆料理も出してくれる食堂だが、本業は鰻屋である。
宮崎産の鰻を使って鰻料理を提供してくれる。

鰻料理の価格表を見て驚いた。
鰻重が1,500円、鰻丼が1,300円だった。
私は沢山の量は希望しなかったので、鰻丼を注文することにした。

程なくして鰻丼ができあがった。

丼の中に立派で筋肉質な鰻が鎮座していた。
ひと口食べてみると実に美味しいではないか。
東京のように蒸してトロトロにはなっていないが、鰻の旨みが感じられ、食べ応えもある。
タレは味醂を使った少し甘めのタレだがよく鰻やご飯に合っている。

吸いものも丁寧に作られているし、食堂のぶの鰻丼は実に美味しかったのだ。
これが1,300円なんて信じられない。
こんなにコストパフォーマンスの高い鰻丼は食べたことがなかった。

さて、食堂のぶを出た後は、レンタサイクルで自転車を借りて、もう一つの高千穂の旅の最終目的にしていた高千穂峡を見に行くことにした。
途中思っていた以上に坂道とヘアピンカーブが多くて少し面を食らったが、何とか高千穂峡の真名井の滝の近くまで来ることができた。
駐輪場に自転車を留め、真名井の滝の近くまで歩いていく。
峡谷と水の青さが見事だった。

そして、真名井の滝である。
豪快な滝の姿は素晴らしかった。

橋を挟んだ景色も正に絶景であった。

素晴らしい景色を見た後、高千穂峡の石碑の方まで歩いていき、ひと息つくことにした。

寒くて、冷たい飲み物やソフトクリームなどは口にしたくなかった。
すると、そこに高千穂峡名物渓谷だんごの文字が…

秩父でもそうだったが、こういう光景を見るとついつい食べたくなってしまう。

誘惑に負けて一本買ってしまったのだが、何とこれが最後の一本だったらしい。
あとから来た客には売り切れですと店の方は伝えていた。

この団子。
ひとつひとつが大きく、中にはあんこが入っていた。
表面には胡桃味噌󠄀が塗られ香ばしい。
いい旅の思い出になったのだ。
その後は高千穂ホテルで日帰り温泉入浴を楽しんだ後、
自転車を返却し、高速バスに乗って阿蘇くまもと空港に向かったのである。