“フェルメールの世界から生まれた物語”ということでフェルメールの絵はとても好きなのでそれだけでも心惹かれてましたが、内容にもとても惹かれていました。
舞台は17世紀のオランダ。
アリシア・ヴィキャンデル演じる孤児院で育ったソフィアは、クリストフ・ヴァルツ演じるものすごく年の離れた大富豪コルネリスと安定した暮らしの為に結婚。ソフィアは跡継ぎを熱望する夫のため、夜な夜な夫婦生活を強いられるのだった。そんな生活を送る中、ある日、夫が絵描きを雇うと言い出し、家にやってきたのはデイン・デハーン演じる若き絵描きヤン。2人は一瞬で惹かれあい、ソフィアは今までに感じたことのない情熱的な愛に目覚めるのだった。ヤンもまたソフィアを夫から奪いたいと思うが、貧乏で今のままでは無理。ということで、その時代、フィーバーしていたチューリップの球根で富を得て、ソフィアを略奪することを決意するのだった。
で、この家のメイドが恋人に去られた後、妊娠に気づき、そのことを利用してソフィアはヤンと駆け落ちする驚くべき計画を思いつくわけなのですが・・・
というようなお話なのです。
こういう悲恋の匂い漂う映画大好きなんです!!(笑)
だってこの設定でハッピーエンドなんてあるわけないですからね。
こういう許されぬ愛の物語で
愛する二人が共に悲劇に終わる
切なく哀しい愛の物語が大好きで
切なく哀しいんだけど
二人の真実の愛に感動する
っていうのがいいんですよ。
で、そういうの
ものすごく期待して行きました(笑)
ですが・・・
期待したほどではなかったですねぇ(;´∀`)
最後の最後までけっこういい線行ってたんです。
生活の為に結婚し、義務のように行われる夫婦生活を強いられ、心を無にして応じるソフィアと、メイドという立場で決していい立場にはないけれど、自由な恋愛をして、愛する恋人と心から楽しむ生活をしているマリアが対照的に描かれ、ソフィアの情熱的な愛に飢え、ヤンに激しく心奪われる様に、それなりの説得力はあったし。
で、そこから
いかに美しい悲恋と終わるか
というところから・・・
まさかの丸く治まるという(´Д`)
みんながそこそこ幸せにみたいな
無難なハッピーエンドになってて
なんとも中途半端な結末でした。
しかも
でもソフィアが駆け落ちを計画するも
一旦そうなることで
ヤンへの気持ちが真実ではなかった
ってことになり
じゃあ
旦那への愛が真実だった
という別の感動へと導くのか?
ってなるとそうでもなく
なのにこの結末は感動できないし
愛に胸打たれるほどではなかったですね。
唯一、
クリストフ・ヴァルツ演じる夫の妻への愛には感動しましたし、
彼のとった最後の行動は実に男らしくてほんとに素敵でした。
でもなんだかんだ言っても
それなりに楽しめました。
満足度・・・70%