京極夏彦の小説の映画化。
監督は世界の蜷川幸雄。
深夜にTV放映されたのを録画していて拝見。。。
自分の人生を捨てたような生き方をしていた浪人伊右衛門(唐沢寿明)は
疱瘡を患い顔半分が醜くなっている岩(小雪)と結婚することになる。
結婚当初は、嗤いもせず、ものもあまり言わない伊右衛門と、
気の強い、凛とした妻岩の間で、意思の疎通がうまくいかないことが多く、
気持ちがすれ違う二人だったが、次第に互いの優しさにふれあい、
2人は本当に愛し合うようになる。
しかし、岩が病気になる前、岩に袖にされた筆頭与の伊東(椎名桔平)は
このことが面白くなく、2人を引き裂くよう罠にはめるのであった。。。
というようなお話。
最終的に、
観終わった後に、伊右衛門と岩の愛の形を頭で整理すると、
2人の愛は非常にロマンチック。
ただ。。。
それを128分という長編で見せられたこの映画は実に退屈。
この愛を描くのであれば、
もう少し短い時間で、
もっと素敵な描き方が絶対にできたはずだろ。。。
と思った。
とにかく、
面白くないし、
登場人物全員が頭がおかしいというか。。。
まったく感情移入できないつくり。
で、
登場人物全員が、
いったい何がしたいのかわからない。
椎名桔平演じる伊東なんかは、
もともと頭おかしいわけだから、理解不能でいいのかもしれないが、
それはそれでもう少しわかるものにしてほしい。
伊東がその行動に出るための説得力というか、
なんかみんなの行動への説得力がイマイチ薄い。
で、
ただただ汚く、グロいシーンなどの無駄なシーンが
ずるずると流れる前半とかで、
もう観ていてけっこうしんどい。
それに、
蜷川さんが“乳”を出すのが好きなのか?
無駄に“乳”の露出があり、
そういったことで映画がかなり安っぽく見えてしまっていた。
最後に“乳”が出るシーンなんて思わず笑っちゃいました。
それに
蜷川さんが監督だからか?
なんか全体的に芝居っぽくて。。。
それもちょっとねぇって感じ。
とにかく、
後でストーリーを整理するといい話なのに、
なぜか映画はすごく退屈な出来で。。。
もったいないなぁの一言。