私が、この方の作曲のレッスンを受けるなんて恐れ多いと思っておりました。でも、今回受けさせていただくことになりました。先生は、このYouTubeの指揮をしていらっしゃる方です

 

 

 

日本人としてだけでなく、もっと広い意味で尊敬する方なので、私が個人的に作曲のレッスンを受けることになり、自分でこの状況にびっくりしています。

 

 

今は、AIを使えば、2時間くらいで曲を作れる時代。それで、最初はなんとなく、AIでの音楽の創り方を習って、創ってみようかなと思ったりもしておりました。

 

 

でも、今回、よちよち歩きの私が、ニューヨーク最先端で作曲をなさっている先生に習って良かった、と心から思いました。たとえ、これから私がまともな曲を作れなかったとしても、です。初心者だからこそ、一流の先生に習ったほうがわかりやすいと思いました。

 

 

レッスン中、ほかにも色々あったんですが、今一番印象に残っているのは、

 

 

 目の前の感覚を全力で味わってください

 

 

ということ。(多少のニュアンスの違いはお許しください。)

 

 

 

例えば、お味噌汁を飲むとしたら、感覚を総動員してその味噌汁を味わうんです。これ、今のところ、AIにはできないことなんですよね。音楽は、感情をあらわすものです。人間の感情を究極のところで突くような音楽というのは、やはり、感情を経験した人間でないと作れないと思うんですよ。もちろん、深い感情を経験した人間が、音楽ソフトを道具として使いこなしたら、これはまた、別の話になるとは思いますが。

 

 

AIは、色々なパターンの売れていそうな曲を探してきて、素早く合成することはできます。なんとなく、さらっとは流れるけれど、本当に心を打つ作品は創れるんでしょうか??正直言って、今のところはまだ、難しいのではないかと思っています。

 

 

これですね。とあるヴァイオリ二ストの話を思い出しました。(『とある』というのは、多分あの方ではなかっただろうかと推測はするんですが、私の記憶の彼方の遠くのほうに飛んでいるので、思い出せないのです(-_-;)、すいません。)

 

 

二人姉妹がいて、二人で一緒に音楽を習っているときに、お姉さんはなんでも器用にこなし、曲もすぐに仕上がっていたのですが、妹さんの方はゆっくりでないと進みませんでした。でも、妹さんは、ヴァイオリンが好きなので、間違えながらも長い時間、練習に取り組んでいたのです。大きくなって、二人の曲を聴いた時に、人の心をとらえたのは、妹さんの方でした。お姉さんの曲は、仕上がっているのですが、サラッと流れてしまい、人の心に残らないのです。

 

 

 

 

人の心をうつ音楽というのは、不完全である人間にとって、『正しい』というところから抜け出たもの、

 

 

なのかもしれませんね。