恋のロシアンカフェ Mon café russe
ベティ・マルス Betty Mars
パリにロシアン・カフェが一時的に増えた時代があった。何故なのか?
それは、ロシア革命に起因する。
共産主義者たちの敵は、貴族と資本家であった。貴族はもちろんロシア系、資本家の多くはユダヤ系だった。彼らは、ロシア内に住んでいられなくなり、パリに亡命した。彼らは、パリにロシアン・カフェをオープンさせたというわけだ。
新しいもの好きのパリジャンたちは、物珍しさも手伝ってこのカフェを訪れた。
そして、そのカフェが舞台となる恋物語をテーマとしたシャンソンが出来た
このシャンソンは、面白ろ可笑しくロシアン・カフェを歌っている。ロシア民謡のあの踊りに適したリズムも耳心地が良い。ただ、フランス本国では、それほどヒットしたわけではなかった。
日本では、感度の高い美輪明宏がこの楽曲を採り上げて、豪奢な衣装を身に纏い、完成度の高い日本語シャンソンを舞台で歌い、人気が出た。
美輪さんは、自分に相応しいシャンソンを見つけるのに長けておられる。Youtubeにあるので、ぜひ画像付きでお聴きいただきたい。