Les poètes descendent dans la rue

Charles Trenet

 

シャルル・トレネ(Charles Trenet)の「詩人の魂」(L'âme Des Poètes)には、その続編がある。

 

彼の晩年に発表した Les poètes descendent dans la rue(直訳すると、詩人が街に下りて来た)がそれだ。

 

その歌詞の内容は...

 

幸せな詩人たちは、歌によって詩を詠みあげながら、(天国から)街へ降りて来る。彼らの周りに喜びに充ちて駆けつけてきた群衆は、人生のいろんな事柄に対する彼らの愛を讃える。

 

詩人の魂は、彼らの死後も残るだけでなく、死者の日(カトリックの祭日、11月2日)に天から降りてきて、彼らの嘗て創った詩を街中で歌う。そして、それを群衆たちも取り囲みながら行進する。なんて、素敵なシーンだ!想像しただけで、楽しくなる。

この歌を「詩人の魂」の続編だとご紹介するのは、歌の内容の近似性もさることながら、歌い始めの箇所も酷似しているからだ。

「詩人の魂」は、 Longtemps, longtemps で始まるが、この歌は、Enfin, enfin,で始まる。母音の種類こそ違うものの、音の響きがよく似ている。トレネが「詩人の魂」を意識して作ったのは、間違いない。