Le Soleil 太陽

Françoise Hardy フランソワーズ・アルディ

 

このシャンソンは、フランス語で聴くことに価値がある。

大袈裟に言えば、フランソワーズ・アルディの高く澄み切った声で、しかもフランス語の発音の独特の柔らかなニュアンスが無ければ意味がない。

メロディが素敵だと言って、日本語歌詞を無理やり付けて唄うのなら、すべてが台無しになることだろう。残念ながら、濁音と母音の多い日本語では、この歌の爽やかなニュアンスは表現することはできない。絶対にやらないで欲しい。

 

だから、日本語シャンソンが大好きな方でも、このシャンソンは、フランス語で聴いて欲しい。内容がわからなくても良いから、とにかくじっと耳をそばだてて聴いて欲しい。

夏の太陽の眩しさと海の美しさが伝わってくるはずだ。

 

この歌には、エピソードなどいらないし、歌詞の意味を掘り下げたり、フランソワーズ・アルディの人生を引き合いに出す必要はまったくない。

そういうフランス語を聞くだけで十分なシャンソンがあっても良いと思う。