Mr.サマータイム une belle histoire

サーカス Michel Fugain

 

1980年代に一世を風靡したサーカス。

「Mr.サマータイム」は、 Michel Fugain(ミシェル・フュガン)の une belle histoire が元歌になっている。

フランス語歌唱する方でこの歌を選ばれる方は多い。

 

ところが、一つ問題がある。

 

もとのフランス語歌詞は、名作詞家であるピエール・ドラノエ(Pierre Delanoë)が書いたものにしては、淡泊でさらっとしていて物足りなく感じてしまう。

どうしてか?と考えてみると、竜真知子の日本語歌詞(これは訳詞ではなく作詞)が素晴らしすぎるからだ。

 

主人公の女性がひとときの気まぐれによって真実の愛を失ってしまった自分の過ちに懊悩する様がさりげない言葉を使って書かれている。歌詞を聴けば聴くほど、その辛さが切実に私たちの心に迫ってくる。

 

ミシェル・フュガン自身が日本からの著作権料の金額を細かくチェックしているかどうかはわからないが、フランスで余り売れていないこの歌に、日本から多額の著作権料が振り込まれて来るのを不思議に思うに違いない。それは、すべて竜真知子のお陰なのだ。

 

ところで、ミシェル・フュガンの今昔にも触れておきたい。若い頃の髪の毛と髭がふさふさな頃を知っている私は、年取った彼をフランスのテレビで見た時、正直驚いた。