1969にリリースされたエルヴェ・ヴィラール(Hervé Vilard)の sayonara の翻訳をアップした後で、或る方からコメントをいただいたので、ご紹介したい。
冒頭の部分なのだが...
Je vais quitter ton jardin de fleurs en papier
Plus jamais nous n'irons pêcher avec les cormorans
僕は紙の花が咲く君の庭を離れるところさ
もう二度と僕たちは鵜飼いをすることはないね
私は、解説で、当時のフランスでは、まだ日本のことが知られていなかったので不思議な表現があると書いた。
「fleurs en papier は直訳すると、『紙でできた花』なのだが、これは折り紙なのか造花なのか、よくわからない。それが咲いている jardin(庭園)という、フランス人のイマジネーションに驚いてしまう。」と。
コメントを頂いた人によれば、これは、神社の境内でおみくじが木の枝にいっぱい括り付けられている様を言っているの
ではないか、と。
なるほど。
また、私は、こう書いた。
「『鵜飼い』も日本のイメージなのだろうが、少し唐突な感
じがする。」と。
コメントの方によれば、この歌よりも前(1962年)にヒットした、ベルナール・ディメが作詞した「シラキューズ」(歌はイヴ・モンタン)で、日本に触れた箇所があり、Aller pêcher aux Cormoranas(鵜飼いに行こう)という歌詞があるので引用したのかもしれない、ということだった。
なるほど。
読み込んでおられるのが素晴らしかったので、皆さまにご紹介することにした。