ピンクレディーは1981年3月31日、解散コンサートを後楽園球場で行ったのだが、大して盛り上がらなかった。

あれだけ出すレコード、出すレコードがミリオンセラーになった大スターなのに、最後は案外パッとしなかった。

どうしてだろうか?

 

 

理由は、雨が降っていたからではない。

どうしても少し前にあったキャンディーズや山口百恵のファイナルと比べてしまうからだと思う。

 

「普通の女の子に戻りたい。」と表明して解散を宣言したキャンディーズは、後楽園球場でラストステージに臨んだ。

まだやめないで欲しい、それから、これが見納めというファン心理が相まって空前の盛り上がりを見せた。キャンディーズは、その活動の中で最後が一番人気があったと言っても過言ではないだろう。

そして、山口百恵。結婚して引退することを表明していた彼女は、晴れやかなラストステージを飾った。トップアイドルのまま引退したのだから、盛り上がりは半端無かった。

 

それに比べて、ピンクレディーは、全米進出の失敗、国内でも人気低迷でレコードが売れず、落ちぶれてからの引退(ファンの方、この表現はごめんなさい)だった。

私は、テレビ中継を観て、正直少しシラケてしまった。

 

 

o