フランスでフランス人観客を前にしてこそ日本語シャンソンを歌うべきだと前回書きました。

それと真逆のことはどうでしょうか?

つまり、日本で日本人観客を前にフランス語シャンソンを歌うべきでしょうか?

 

 

逆も真なりで、フランス人アーティストがフランス語でシャンソンを歌う、J-Pop をフランス語訳詞で歌うというのは、大歓迎じゃないでしょうか?

問題は、フランス人アーティストの来日が少ないことです。

どうしてでしょう?

日本に来ると、ファンから古いシャンソンを歌うことを期待されるからです。Zaz(ザーズ)は、Paris というアルバムを出した時、シャンソン・クラシックばかりの構成なので、日本に相応しいと思い来日公演しましたが、その後は彼女はオリジナルを歌いたいので、日本に来てくれなくなりました。

シャンソンに世界的ヒットが最近出ていないことや、古いシャンソンを歌っていた日本びいきの歌手(アズナヴール、ジュリエット・グレコ、ジェーン・バーキンなど)が次々亡くなっていることなどいろいろ要因はありますが...

 

ところで、日本で日本人が日本人観客を前にフランス語シャンソンを歌うのはどうでしょう?

これは、真逆のケースを考えれば、その不自然さがよく理解できると思います。

フランスでフランス人がフランス人観客を前に日本語で日本歌謡を歌うと、どういうことになるのか?

少し前にフランスの若手歌手・ポム(Pomme)がジブリの歌をフランスのテレビ番組で歌って、出演者の多くがドン引きするシーンがあったのが目新しいです。ご紹介します。