昭和32年生まれの私の場合、物心ついた頃から我が家の茶の間には小さなテレビがあった。

レコード・プレイヤーもあったが、父母はクラシックしか聴かなかったし、長男だったので姉や兄がレコードをかけるというシチュエーションもなかった。

だから、テレビの歌番組から流れてくる歌謡曲が最初となった。

 

 

子供だからアップテンポの覚えやすい曲が好きだったようで、幼稚園の年中組にいた頃(1962年)にリリースされた中尾ミエの「可愛いベイビー」と弘田三枝子の「ヴァケイション」が最初だった気がする。

想えば、洋楽カヴァーが始まりだったわけで、当時は幼稚園児にいかにも受けそうな「黒猫のタンゴ」や「およげ!たいやき君」、「ピンポンパン体操」などはもっと後の時代にしか出て来なかった。幼稚園の年長組で、鉄腕アトムのアニメ放送が始まり、主題歌を唄っていたがそれは翌年(1963年)だった。

NHKの「みんなの歌」は、小学生になってからよく聴いていた記憶がある。

 

o