私より一つ年上の泉麻人(昭和31年生まれ)がどこかで書いていたが、戦中派の人たちや団塊の世代の人たちは、同世代人との連帯意識や競争意識がある。そして、混乱の時代を生き抜いた自信のようなものもある。

ところがその下の断層の世代(昭和25年から35年生まれ)の私たちは、彼らとは違っている。

 

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上の世代の人たちには、世代的な共有体験がある。戦中派はもちろん戦争体験を、団塊の世代は学生運動(全共闘など)を共有している。

ところが、断層の世代(ポスト団塊の世代)の私たちが世代的に共通して持っているのは、テレビやラジオのメディアを同時期に一緒に視聴していたことくらいしかないのだ。

 

だから、天地真理や南沙織などのアイドルのこと、ウルトラマンや赤影などのヒーローもののテレビ番組、落合恵子などのDJが活躍したラジオの深夜放送などの話でやたらと盛り上がる。

ただ、作り物の世界なので、実感は薄く連帯感まで繋がらないという欠陥がある。

何か困難な状況を共に切り抜けて来たという自信もない。

 

せめて、自分達が見たアイドルについてブログに書いて、「あぁ、そうだった。」と懐かしむくらいは許されるのではないかと思っている。

 

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