タマーラさんのご招待を受け、昨日、内幸町ホールへ行って参りました。満員の大盛会でした。

最初の6曲がシャンソンで、余所行きの服を着て少し窮屈そうな雰囲気でしたが、桑山哲也さんのアコーディオン演奏を挟んで、8曲目にロシアの歌「八月」を一声歌った途端、いきなりリアル・タマーラが登場しました。

 

 

タマーラさんの優れているところは、自分の訳詞に固執することなく、なかにし礼、アン・あんどう、中島みゆきなどの歌詞を採用しているところです。

それから、素晴らしいバンドのメンバー(木村トモカ、桑山哲也、和田弘志)を集めてこれる人脈の広さです。

また、尺八の大由鬼山さんをロシアの歌にフィーチャーするあたり、傑出した企画力だと言わざるを得ません。尺八の音色が鶴の声に聞こえたのは私だけだったでしょうか?

思わず、中腰になってブラヴォーと叫んでしまいました。

 

聴いていて思ったのですが、私たちの世代(ポスト団塊の世代)は無意識のうちにいろんなロシアの民謡・歌謡を子供の頃から刷り込まれているようです。歌声喫茶に通っていた世代より下なのですが、全曲メロディは知っていました。たぶん、テレビの影響だと思います。

ロシアは、パリよりも日本に近い分、その抒情性はわたしたち日本人の感性に合うのではないかと思いました。