マリア・カラスは、1958年にパリ・オペラ座と契約し、亡くなるまでパリで暮らしたので、フランスでは今でも大変人気がある。

同じ頃ポピュラー音楽の世界でも、パリで歌手として人気があり、La Callas des Variétés(ポピュラー音楽のカラス)と呼ばれた女性がいた。

 

 

それは、ダリダだった。

ギリシャ系のマリア・カラスとエジプト生まれイタリア系のダリダは、地中海の彼方からパリにやって来たという共通点がある。

そう言えば、顔立ちも目が大きくて、顎が張っていて、似ていないわけではない。

ダリダは、マリア・カラスと同じように舞台(ステージ)に対する愛着があった。

そして、ダリダは、カラスのオペラを意識していたかどうかわからないが、ジジ・アモローゾのようなミュージカル調(筋書きのある歌)にも取り組んでいる。