1980年4月、松田聖子が「裸足の季節」でデビューした。作詞は三浦徳子だった。同年6月には、河合奈保子が「大きな森の小さなお家」ででデビューした。これも、作詞は三浦徳子だった。そして、2曲目の「ヤングボーイ」の作詞は竜真知子だった。

 

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一方、同じ1980年に阿久悠は、柏原芳恵に「No.1」、「毎日がバレンタイン」、「第二章・くちづけ」と立て続けに作詞したが、あまり売れなかった。

同じ年、なかにし礼も岩崎良美に「赤と黒」を作詞したが、こちらも売れなかった。

 

アイドル向けの作詞家は、完全に主役交代の時期になっていた。

そう言えば、松田聖子・河合奈保子ともに「スター誕生」出身ではなかった。時代は、変わりつつあった。