1978年1月に平尾昌晃が畑中葉子とデュエットで「カナダからの手紙」をヒットさせた。

この歌の英語部分は、カタカナで「ラブレター・フロム・カナダ」となっている。つまり、仮名1つに音符を1つ当てた楽譜になっている。

ところが...

 

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ところが、同じ年の11月に安井かずみ・加藤和彦夫妻の作詞・作曲で竹内まりやが「戻っておいで私の時間」をリリースした。その歌詞の半分くらいが、英語符割りの英語歌詞となっている。つまり、旋律も歌唱も英語を前提として作られている。まるで洋楽を作曲するように。これは、画期的なことだったに違いない。

翌1979年5月の American Feeling(サーカス)の英語の部分"Feeling in America, It's America"も同じ英語符割りの英語歌詞で続いた。(竜真知子・作詞、小田裕一郎・作曲、坂本龍一・編曲)

そして、もはやそうした英語符割りが歌謡曲の主流となって行った。

 

ビートルズ以来洋楽ロック・ポップスばかり聴いていた僕たち世代は、おーっと思ってこの2曲に飛びついたのは当然の成り行きだった。