今朝(3月18日)の朝ドラで、美空ひばりらしき新進の歌手水城アユミ(設定はかなり違っているが)が福来スズ子(笠置シズ子)に挨拶するシーンがあった。

丸の内テレビジョンでプロデューサーから、年末のオールスター男女歌合戦(紅白歌合戦)にトリで出てくれと言われる。さらに、トリの一つ前に水城アユミを出演させたいと言われる。

 

 

実際には、どうだったのか?

 

1956年(昭和31年)の第7回NHK紅白歌合戦

 

笠置シヅ子はの紅組トリを務め「ヘイヘイブギ」を歌った。このときNHKは美空ひばりにも出場依頼したものの、彼女は裏番組に出て、出場せず。

この紅白を最後に、笠置シヅ子は歌手を引退し、女優業に専念する。

 

1957年(昭和25年)の第8回NHK紅白歌合戦

 

美空ひばりは出場し、紅組のトリを勤めた。歌は、「長崎の蝶々さん」だった。

 

結局、二人の紅白での共演は実現しなかった。

シヅ子の歌手引退、そしてひばりの紅組トリにより、世代交代が完成する。紅白という視聴率の高いオバケ番組でそれが成し遂げられたことにより、日本国民全体がその事実を認識することとなった。