日曜日の午後に土居まさるが司会でやっていた「テレビジョッキー」という番組がある。

そのエンディングにダリダの「傷ついた小鳥」(Ils ont changé ma chanson)が流れていたと言っても、皆さん信じないかもしれない。

 

 

この歌は、アメリカのシンガーソングライター、メラニーの What Have They Done to My Song(1970)のフランス語カヴァーで、1971年にリリースされた。

 

 

テレビジョッキーのエンディングになったのは1977年からで、大学生の私はもちろんフランス語だとわかっていたが、ダリダが歌っているとは知らなかった。パローレ・パローレのダリダがフォーク調のこんな曲を歌うとは当時は想像できなかった。山本リンダのカムバック後の「狙い撃ち」などしか知らない人が「こまっちゃうナ」を聴いて同一人物と思えないのと同じようなことだ。

 

誰がこの歌を選んだのかは定かではないが、洋楽評論家の福田一郎が番組出演していたので、何らかのサジェスチョンがあった可能性もある。

いずれにせよ、日曜日の午後の気だるい雰囲気にマッチしていたと思う。