これは、子供の頃(1967年頃)の話だが...

友達からレコードを借りてビートルズを聴きまくっている僕に、クラスメートが言った。

「おまえらビートルズ好きかもしれないけど、ベンチャーズの方が演奏は上手いよ。」

 

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1960年代の半ばは、日本の若者たちの間でエレキブームだった。加山雄三の「エレキの若大将」(1965年)という映画があり、寺内タケシが唐突に「よっ、若大将!」と登場するシーンがある。

当時のエレキバンドは、テケテケテケという演奏が中心だった。まさに、芦原すなおの小説「青春デンデケデケデケ」の世界だった。

 

ところが、1966年のビートルズ来日で様相は一変する。

ロックバンドには、歌が必要だということに日本人全体が気付いたのだ。

そこから、GS(グループサウンズ)隆盛の時代に移る。

ビートルズの来日は、所謂「黒船」だったに違いない。