シャンソンを数多く聞いていると、mes quinze ans とか、mes vingt ans とかいうフレーズが出て来る。

直訳すれば、「私の15歳の頃」と「私の二十歳の頃」となるが...

 

 

これは、mes quinze ans が「私の思春期」、mes vingt ans が「私の青春」の意味だ。

 

だから、ダリダの Il venait d'avoir dix-huit ans(18の彼)は、思春期と青春の間の微妙な年齢になる。

しかも、このタイトルは、venir de... という近接過去の用法なので、翻訳すると、「彼は18歳になったばかり」となる。

思春期は通り越しているのだが、青春が始まったばかりの年齢なので、homme(男)と呼ぶには若くて、年上の女性からすれば「男の子」と呼ぶのが相応しい。