阿久悠は沢田研二と組んで「勝手にしやがれ」などのヒット曲を次々と生み出した。
でも、沢田にとってみれば、阿久悠の歌詞に登場する主人公はカッコ良過ぎて、衣装や化粧などで自分を飾らないと歌えなくなって行った。
そして、「ＯＨ！ギャル」の詞と曲が出来上がり、レコーディングも終わり、あとは発売日を待つだけとなった時点で、突然、沢田は「この曲は出したくない。」と言い出したのだそうだ。「どうも自分でしっくりこない...」と。
結局、発売はされたものの、沢田研二にとって阿久悠との別れが近づいていた。
そして、次回作の TOKIO で初めて糸井重里と組むことになった。無機的でカラフルな歌詞は、彼にとって新しい時代の幕開けとなった。
一方、外されてしまった方の阿久悠は、後年になって「もう一度ジュリーの歌を書きたかった...」と親しい人々に漏らしていたと言う。
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