ピンクレディーは、ミニスカートで脚を広げて踊るというパフォーマンスで登場したので、当初はゲテモノ呼ばわりされることもあった。
当時大学生・高校生に人気のあったキャンディーズのファン層に食い込もうと意図したわけだが、結局は小学生の子供たちに人気が出るという、予想もしない結果となった。
彼女らの曲を作っていたのは阿久悠と都倉俊一だが、実は同じコンビで同じように子供受けした歌があった。
アニメのちびまる子ちゃんで、「うらら、うらら...」と歌うシーンがあるが、あれだ。
山本リンダの「もうどうにもとまらない」や「狙い撃ち」は、アクション歌謡の先駆けで、それがピンクレディーのロールモデルとなったわけだ。
もう一つロールモデルがある。
阿久悠が著書「夢を食った男たち」の中で語っているのだが、歌のアニメーション化を試みた最初はフィンガー5で、「個人授業」や「恋のダイヤル6700」、「学園天国」などが作詞された。こうしたアニメーション化の完成形がピンクレディーだったわけだ。