山口百恵の『青い性』と呼ばれた10代の少女の赤裸々な欲望を描いたシリーズは、今で言えばさしずめ『炎上商法』となるだろう。

 

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当時の PTA関係の団体から中学生が非行に走るのでテレビで歌うなと抗議したらしいが、歌詞では、『何をされてもいい』とか『女の子の一番大切なものをあげる』と抽象的な表現をしているだけで、セックスやバージンを直接歌わせてはいない。あざとい歌詞というだけで話題になるが、非行少女が増えるとは思えない。まさに世間が炎上するのを狙ってのことだ。

山口百恵は、『女の子の一番大切なものって何ですか?』との問いに対して、『真心です』と辛抱強君答え続けた。その光景を見てほくそ笑んでいたのは、レコード制作チームであったに違いない。