日本では1970年代にアイドルが出現し、演歌歌手と共存する時代となった。小柳ルミ子は歌が上手だったが南沙織や天地真理はそれほどでもなかった。スター誕生出身者も森昌子は上手だったが、桜田淳子や山口百恵は最初は素人っぽかった。音楽性とアイドル性は両立するのがかなり難しかった。

一方フランスではどうだったろう?

 

 

フランスでは10年早く、英米のポップスやツイストにフランス語の歌詞を付けて歌った Yéyé が60年代を席巻した。だから、従来のシャンソン歌手と Yéyé のアイドルが共存する時代があった。(ここは日本と似ている。)

ところが、ジョニー・アリディにしても、フランス・ギャルにしても歌はデビュー当時からかなり上手だった。

当時のフランスは、音楽的才能に溢れた人材が豊富だったと言える。海外や地方からパリを目指して有能な若者が集まっていたからだと言える。

シルヴィ・ヴァルタンはブルガリヤ生まれ、クロード・フランソワはエジプト生まれ(両親はフランス人)だった。