昨日、Facebook でお友達の yumiko morita さんが、自らのブログに永井紗椰子・著「木挽町のあだ討ち」について書かれていました。

2024年1月5日のブログ記事一覧-プーのひとりごと… (goo.ne.jp)

 

 

その小説に、

ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。」

というくだりがあります。

 

「木挽町」は今で言う地下鉄・東銀座あたりで、「芝居小屋」は歌舞伎座、「若衆・菊之助」は今では歌舞伎の名跡となった尾上菊之助のことです。

yumiko morita さんは、「江戸時代だと正当な古典芸能としては扱われていないんですね。所詮は庶民の娯楽で、お武家様なんか鼻にもかけない感じ。」と感想を書かれています。

 

シャンソンも嘗ては同じような扱いだったと思います。

フランスで音楽は、建築、彫刻、絵画・デッサンに次ぐ第4芸術と称されますが、そのアートとしての音楽にシャンソンは入っていませんでした。

ベルエポックの前後にシャンソンは、キャバレーやカフェ・コンセールで歌われ大流行するのですが、大衆芸能にすぎず、クラシックの歌曲(メロディ)とは明確に区別されていました。

そういう意味で、日本の歌舞伎と類似していると思います。