子供の頃、「雪の降るまちを」をNHKの「みんなのうた」や「歌はともだち」で聞きました。「みんなのうた」は東京少年合唱隊のコーラスで、「歌はともだち」では公開録画でダークダックスが歌っていたと思います。

私は小学生だったので、この歌をシャンソンだと思っていましたが、実は日本の歌だと後でわかりました。

 

 

この曲の初出は1951年にNHKのラジオドラマ「えり子とともに」の挿入歌で、内村直也が作詞、中田喜直が作曲したものです。主演の阿里道子と南美江が劇中歌として歌い、人気が出たため2番以降が制作され、高英男の歌唱によりレコードも制作され1952年にヒットしました。

 

 

アダモの「雪が降る」を聴いたのは、それより後のことで混同はありませんでしたので、フランスの童謡で育った私は、なんとなくフランスの歌みたいだと思っていたのだと思います。

なお、高英男のレコードのB面は「マルセリーノの歌」で、再録版では「枯葉」となっており、レコード会社も和製シャンソンを意識していたのだと思います。