よく「シャンソンは敷居が高い」という言葉を耳にします。

これは、シャンソンをカルチャーとしてとっつきにくいということも一理あるのですが、お金がかかるという意味の方が大きいと思っています。

 

 

都内のホールでのシャンソン・コンサートの場合、5,000円から6,000円くらいが相場ではないでしょうか? 

 

私は、市民ホールでのクラシック・コンサートに時々行くのですが、著名な人でも 3,000円というのが多く、コンクールを受賞したばかりの若手音楽家などの場合は 1,500円ということもあります。

 

どうしてそんなに値段の差があるのかと言うと、市が文化芸術を振興するためにホール使用料を格安にしているか、補助金を出しているのが理由の一つだと思われます。

 

本年6月に行った三鷹市芸術文化センターのティボー・ガルシア(ギターソロ)は、3,000円でした。

 

 

昨日(12月9日)行った所沢市民文化センター・ミューズアークホール、宮田大のチェロとジュリアン・ジェルネのピアノも 3,000円でした。

 

 

ところが、昨日と全く同じ出演者二人のコンサートで一昨日(12月8日)の紀尾井ホールでは、S席 6,000円、A席 5,000円でした。

 

ということは、シャンソンがクラシックと同じような位置付けで市や区などの地方公共団体から格安でホールを借りるか補助金が出れば、もっとチケット代は安くできるはずなのです。

ロビー活動が必要かもしれません。あるいは、シャンソン・ファンの代議士や市長を探すのが早道かも知れません。