日本では、「シャンソンは恋の歌」というのが定説になっているような気がします。

しかし、フランスに暫く住んで実際にシャンソンが自然に耳に入ってくるようになると、そうでもないと思い始めるはずです。

 

 

ジョルジュ・ブラッサンスなどは、日常生活を描いたり、社会風刺をしたりして面白いのですが、フランス語が堪能でフランス文化を理解していないと意味が理解できません。だから、日本ではあまり訳詞されずに現在に至っています。

 

恋愛は汎用性があるというか、世界共通というか、日本語詞にしやすい題材なので、数多く紹介されたのだと思います。

それで、日本ではシャンソンというのは恋の歌だというイメージが定着してしまったのだと考えられます。

 

でも、実際には色恋だけがテーマではありません。

例えば、イヴ・モンタンが歌った"Syracuse"みたいに、言葉遊び的なシャンソンもあります。

 

 

あるいは、シャルル・トレネの "Douce France" のように古き良き時代のフランスの風景を歌ったものもあります。

 

 

これからも機会ある毎に、恋の歌以外のシャンソンをご紹介していきたいと思っています。