私はゲンズブールの大ファンなので、どうしても彼との絡みでしかジェーン・バーキンを見ていないのですが、彼女の知性を表すエピソードがありますので、皆さまにご紹介したいと思います。

 

 

若い頃のジェーンは、見た目がセクシーだし、フランス語も舌足らずな感じなので、知性を感じないかもしれませんが、実は、とてもインテリジェンスに溢れた女性(ひと)でした。

彼女が初めてセルジュ・ゲンズブールに出逢ったのは、映画 "Slogan" の撮影開始時だったのですが、その前に書店に行って、セルジュのシャンソンの歌詞カードを購入し、辞書を片手に読んだのだそうです。

その感想は、"la beauté et de la difficulté"(美しさと難しさ)だったようで、会う前から彼の外見とは違う内面の奥深さと繊細さに気付いていたようです。

 

そう言えば、私の親しい聖児セミョーノフ君が実際にジェーン・バーキンと会って話したことがあるそうです。その時の以下のような感想からも彼女の知性が伺い知れます。

わずかな時間でしたが音楽のことはもとより、チベットやミャンマーがおかれている状況など政治的な話題も多く話しました。いや、政治的という表現より彼女の言葉からは苦しんでいる人たちに寄り添うという姿勢を強く感じたのでした。