NHKのど自慢の伴奏が生バンドではなくカラオケになったのだそうです。なんだか時代を感じて、寂しい気持ちになりました。子供の頃、のど自慢の伴奏と言えば、アコーディオンでした。

大橋巨泉の「お笑い頭の体操」という番組で替え歌コーナーがあり、横森良造さんがアコーディオンを弾いていました。

 

 

昭和歌謡には、アコーディオンが合っていたと思います。

ところが、昭和30年代から次々に出来たシャンソンの店では、ピアノ伴奏が主流で、アコーディオン奏者を常設していたところはほとんど無かったのではないかと思います。

どうして、シャンソンではアコーディオン伴奏が主役になれなかったのか?

 

 

それは、アコーディオン伴奏のヒット曲が無かったことが原因ではないかと思われます。

フランス映画の「巴里の屋根の下」と「巴里の空の下セーヌは流れる」では、アコーディオン伴奏で歌うシーンが出て来ます。ところが、その後の映画では、アコーディオンは影を潜めてしまいます。

クロード・ルルーシュの「男と女」を始め多くの映画音楽を作ったフランシス・レイは、アコーディオンで作曲しているのですが、アコーディオン演奏は出て来ませんでした。

エディット・ピアフの「アコーディオン弾き」とジュリエット・グレコの「アコーディオン」は、流石にアコーディオン伴奏ですが、テーマに合わせて単発の出番となっています。

 

アコーディオン伴奏が主流になっていれば、日本のシャンソンも、小さな喫茶店やスナック、公民館の会議室などで気軽に歌われることとなり、「敷居が高い」なんて言われずに済んだかもしれないと思い、残念でなりません。

 

ところで、私の講演会ライヴ ″ Parlons chansons "(パルロン・シャンソン)では、和里田えり子のアコーディオン演奏がお楽しみいただけます。よろしくお願いいたします。

 

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