2007年のオリビエ・ダアン監督作品で、マリオン・コティヤールが主演の「エディット・ピアフ~愛の讃歌」の印象が強いので、ピアフは最後は、Olympia(オランピア)で歌ったような気がしてしまいます。でも、違うんです。
テオ・サラボと最後に一緒に歌ったのがモンパルナスにある Bobino(ボビノ)だということは知っていましたが、ですが、そこが最後でもありませんでした。
では、いったいどこで?
それは、北部フランスの Lille(リール)にあるオペラ座だったのでした。
南仏のグラース近くで亡くなったのに、何でよりによってベルギーにほど近いリールなの?と思ってしまいます。
たぶん、私の想像ですが、少し体調が快復して北部にツアーに出たからではないでしょうか? さらに体調が良ければ、ブリュッセル辺りまで行こうとしていたのかも知れません。
温暖なグラースで静養してもらおうと思ったのは、テオの発想で、ピアフは必ずパリに戻りたかっただろうし、亡くなるのなら出生地のパリと決めていたと思います。
最後に観客を前にしたのがリールということで、呼ばれれば体調が悪くても遠くまで出かけて行くところがピアフらしくて、なるほどと思ってしまいます。
最後まで、オーディエンス・ファースト(priorité au public)だったのでしょう。
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