ジャズピアニストの今田勝さんのアルバム「アンダルシアの風」をずいぶん久しぶりに聴きました。
スペインには若い頃に2度ほどしか行ったことがありませんが光と影の濃淡のはっきりしたイメージがあります。眩いほどの太陽と肌を刺すような暑さを逃れて、建物の回廊に身を寄せると、夏なのに乾燥してひんやりした空気がありました。
それから、この曲は、美しいスペイン女性の黒い髪と赤い口紅の、愛と憎しみの振れ幅がわれわれの想像を絶するほど大きいのではないかと思わせる目力のある大きな瞳、そんなイメージが湧き上がってきます。
大好きな南仏プロヴァンスから南へ下る時、東のコートダジュールの方へ行ってしまうと、イタリアの雰囲気が漂い始めるのですが、西のモンペリエ方向へ行けばスペインに近づきます。
若き日に旅行した、ちょうどその頃、今井美樹の retour というアルバムがリリースされて、その中に、「Sol y Sombra ~ ソル イ ソンブラ」という歌があったのを覚えています。
その出だしの歌詞が...
光と影が今
かさなりあう黄金の時
真昼の眠りにおちてゆくの
はるかな異国の夢へ
今日の午後は、今田勝のアルバムを流しながら、お昼寝でプロヴァンスからスペイン方面へ旅してみるのも良いかなと思いました。